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8月のアース・チェンジ
この8月も世界各地で、記録破りの高温や巨大地震、大洪水が続発し、多くの人命と貴重な財産が失われてしまった。それも単なる洪水や干ばつといった従来型の災害と違って、それまで干ばつや高温に悩まされてきたエリアに、突如として豪雨が降って大洪水が発生したり、落雷があったりというように、まさに「泣き面にハチ」的な災害が目立ってきている。
また、信じられないケースでは、トレンチ・コートを着た人やマフラーを首に巻く人など、真夏とは思えない装いが街のあちこちで見られたニューヨークや、北京のように、猛暑で苦しんでいたある日突然、寒気が襲い、花びらのような雪が舞う奇っ怪な現象が発生している。(北京の雪については、後日、チャイナ・ニュースで報告予定)
ペルーの地震では、最も被害が大きかった先が、カブレラストーンが保管されている、カブレラ博物館の所在地・イカの町であっただけに、被害の状況が気になるところである。このところ、大型地震が続発し、世界中では毎年一度は震度が8以上の地震が発生するようになってきているが、今年は、54人の死者を出した4月のソロモン諸島でのマグニチュード8.1の地震と併せて、既に2件起きたことにな
り、巨大地震の発生の頻度が高くなっていることを伺(うかが)わせている。
また、なんと言っても驚かされたのは、ギリシャの山火事のニュースであった。全土でなんと170箇所から火の手があがり、とうとう国家非常事態宣言が発令され欧州連合の7カ国から消防隊が消火活動に駆けつけるという、前代未聞の事態に至った。今月に入っても未だ鎮火宣言は出されないままの状態が続いており、被害状況が気になるところである。
この異常事態は,何もギリシャ一国に限ったことではなく、後述するように、、イタリア、マケドニア、アルバニアなどの周辺国でも同様な状況が発生している。これらの国々は、ハンガリールーマニア、ブルガリア、クロアチアなどと共に、40℃〜45℃という信じ難い高温と干ばつに襲われていることを併せ考えると、南ヨーロッパを襲っている猛暑と干ばつがいかに凄いかが、わかろうというものだ。
サハリン地震で海底が隆起(2007年8月8日3時2分 読売新聞)
ロシア・サハリン南部で2日発生したマグニチュード6・4の地震の後、サハリン州ネベリスク市のネベリスク港から南へ3〜4キロにわたって沿岸の海底が断続的に隆起し、海面上に現れているのが確認された。
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(園田寛志郎氏
撮影) |
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浜でウニを拾うネベリスクの市民。そこは隆起した海底だ。
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沿岸約500メートルにわたり、沖の方向に約300メートルも海底がせり上がっている場所もあり、地元の住民は「まるで工場用地が造成されたようだ」と驚いている。
独立行政法人・産業技術総合研究所(茨城県つくば市)活断層研究センターの佐竹健治・副研究センター長は、「この規模の地震で3〜4メートルも地形が変動するのは極めて異例」と指摘している。
アメリカ・スペリオル湖の水位が急減、水温は上昇 原因わからず (Aug
,6 2007 By AP)
米五大湖の一つのスペリオル湖で、推移が急激に低下すると共に、水温が大幅に上昇している。地球温暖化の影響を指摘する声もあがっているが、明確な原因は専門家たちにもわかっていない。
スペリオル湖の水位は、過去80年間で最低レベルまでに低下。もしもこのまま下がり続けると、この秋にも過去最低記録を更新すると予測されている。水位の低下は、五大湖の他の湖でも見られるが、スペリオル湖の下がり具合は抜きんでて急だ。
一方、水温は最近、23.9℃を記録。これは1879年に比べると4.5℃の上昇で、同時期の周辺地域の気温の上昇幅が2,7であることを考えると、異常な上がり方と言える。
アメリカ・テネシーバレーでの熱波 −死亡者を出すの可能性も (Aug
7, 2007 By Desastres.org, Peru )
テネシーバレーで起こっている熱波は水曜日までに激化する模様。NWSはテネシー州の東、ノースカロライナの南西、バージニア州の南西の地域に注意を呼びかけている。今日の午後も90度中盤の温度となり、湿気があるので熱指数では95度
(35.1℃)から105度(40.6℃)となった。木、金曜日にはテネシー中央から南で熱指数で110度(43.4℃)になると予想されている。テネシーバレーの上空の広範囲の高気圧が原因で高温と湿気を作っている。NWSは死亡者を出す可能性もあるとみて、注意をよびかけている。
ジョージア州・ノースカロライナ州でも熱波 (Aug
7, 2007By CNN)
ジョージア州アトランタやノースカロライナ州ローリーでは、華氏100度(38℃)を越える気温を記録した。
また、サウスカロライナ州コロンビアでは華氏104度(40℃)に達し、1954年に記録した最高気温華氏101度(38.3℃)を更新した。
ブルガリア北部で洪水、7人死亡 (Aug
7, 2007 By Associated Press)
何週間も続いた日照りの後の豪雨はブルガリア北部で洪水となり、車を流し、家を瓦礫に埋もれさせ、少なくとも7人が死亡した。一番被害が大きかったのは、ソフィアの北東260KMにあるTzar
Kaloyanの町で、小さなダムが溢れ、1メーターの高さの波で道に流れ込み、200家屋に被害を及ぼし、100家屋が全壊した。
救助隊は今も3人の行方不明者を捜索しているが、強い雨に努力を阻害されている。町の道はいまだ水の下で、この地区の町村は停電中である。テレビの放送では水が溢れた道に浮いている車や動物の死骸を映している。
兵士は軍の車で住民を仮避難所に運ぶ手伝いをしている。気象庁では洪水で降雨量を測る器具が流されたので、正確な降雨量がわからないという。パルバノフ大統領はTzar
Kaloyanへ訪問する。先週、この二つの熱波が続いて農地が乾いてしまったこの地区は非常事態宣言が出されていた。
ベトナムの嵐で17人死亡、12人行方不明 (Aug
7, 2007By Associated Press)
火曜日、ベトナムを襲った嵐で少なくとも17人が死亡し、12人が行方不明となった。ベトナムの中心部で2,3日間で24インチも降り続いた嵐は熱帯性低気圧から低気圧になった。
中央高地のDaklakではさらに3人の遺体が発見され、死亡者数は全部で7人、行方不明者は12人になった。そのうちHa
Tinh州では豪雨で洪水になっている中、3人の農民が落雷で死亡した。強い雨は北中央部に降り、洪水と地すべりの警告を出している。
南アジアで相次ぐモンスーンで広がる洪水被害、農業経済への影響深刻化(
2007年8月9日 AFP)
インド、バングラデシュ、ネパールでは6月以降、洪水により約1900人が死亡、少なくとも2800万人が避難を余儀なくされている。当初、洪水で破壊された農家、住宅、社会基盤への被害は、過去2週間で約120億円と算出されていたが、インドだけでも、6月1日以降、少なくとも約383億円の被害が出ている。
特に一部の農業地帯では、今季、収穫されるはずの農作物が壊滅的被害にあったことから、食糧不足が懸念されている。また、南アジア各国は農業に依存しており、各国経済にも大打撃を与える恐れがあると専門家は警告している。
■最大の被災地はインド東部
最も被害の大きかったインドのビハール(Bihar)州にある4つの地区では、コメを主とする今季の農作物が壊滅的な打撃を受けた恐れがあると、農業関係の専門家は指摘する。農作物や住宅に関するビハール州の被害について、インド政府は約45億円と試算している。しかし、4822町村の1200万人が影響を受け、約110万ヘクタールの農地が水没。州当局、被害額は政府試算のおよそ2倍になるとしている。
インド北部ウッタルプラデシュ(Uttar
Pradesh)州では、農地50万ヘクタールが水没。北東部アッサム(Assam)州では、避難した670万人のうち、半数以上が今週自宅に戻ったものの、食糧供給や衛生状況はさらに悪化しているという。
■バングラデシュ、ネパールも被害の全容を把握できず
一方、バングラデシュでは国土の40パーセント以上が洪水に襲われた。同国政府は、約400万ヘクタールの農地が、全滅もしくは部分的に破壊され、被害全体の把握するには時期尚早だと話している。米作に依存する同国の経済に打撃をもたらすだろうと、専門家は指摘している。
また、ネパールの山間地にある「パンのかご」と呼ばれる東部平野でも激しい洪水に見舞われた。ネパール政府高官によれば、今年後半にも食糧不足が懸念されているという。国際援助団体は、南アジア全体で食糧や医薬品など、数億円規模の援助が必要だとは話している。
ニューヨークで暴風雨と竜巻。1人死亡、交通期間にも打撃。
(2007.08.09 CNN)
ニューヨーク市内では8日早朝、暴風雨とたつまきがあり、一人が死亡、空の便を含む交通機関に影響が出た。ブルックリン地区では、竜巻によって全体の40%にあたる150本近い木々がなぎ倒され自動車販売店の屋根の一部や、教会の屋根や窓が吹き飛ばされる被害が出た。
午前7時前後には激しい雷雨があり、市内および周辺地域に一時、鉄砲水警報が出された。ケネディー国際空港やラガーディー空港では、空の便に1時間半近い遅れが出た。また地下鉄は全線にわたってダイヤが乱れ、その他の鉄道路線にも遅れや運休が出た。
この他、隣接するニュージャージー州で3000世帯、ニューヨーク市内など6000世帯が停電した。
北朝鮮で集中豪雨、数百人が死亡・行方不明に
北朝鮮では7日からの集中豪雨で、数百人が死亡または行方不明になり、3万棟余り約6万3300世帯の住宅が倒壊・浸水した。北朝鮮の朝鮮中央通信が14日、12日までの被害状況を伝えた。中でも江原道で多くの人命被害があり、住宅も約2万世帯分が完全・部分倒壊や浸水したという。
北朝鮮各地で数万町歩の農耕地が浸水・埋没・流失し、約800棟の公共建物、橋540か所、線路70か所などが壊れた。金正日(キム・ジョンイル)総書記の訪問先の咸鏡南道でも8000世帯の住宅が完全に倒壊・浸水し、9000町歩の農耕地に被害があった。
このほか、平壌市や黄海道の被害状況も伝えた。中央通信は、「国の重要な線路と道路、橋が寸断され、電力供給や通信網が途絶えるなど、物質的な被害が甚大だ」と強調した。
北朝鮮の中央気象研究所関係者は13日に、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)機関紙の朝鮮新報のインタビューで、この5日間で北朝鮮の多くの地域で、年平均降水量1000ミリの半分以上にあたる雨が降ったと話している。
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(AFP=時事) |
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避難民が30万人を越えたと伝えられる・水没した平壌の街
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ペルー大地震、死者500人 (8月17日
AFP)
米地質調査所(United
States Geological Survey、USGS)は16日、ペルーで15日に起きた地震について、地震の規模を示すマグニチュードを7.9から8.0に修正した。震源は首都リマ(Lima)の南西150キロメートルの場所で、震源の深さは30.2キロメートル。
ペルーで15日に発生した大地震で、同国の消防当局者は16日、死者は少なくとも500人以上、負傷者は1600人に上ると語った。また、ペルー政府は同日、非常事態を宣言している。
消防当局者によると、被害が最も大きいのは、イカ(Ica)、ピスコ(Pisco)、チンチャ(Chincha)などペルー南部沿岸地域の町で、捜索が進むにつれ被害者の数は増加するとしている。同地域では、ここ数十年で最大規模の今回の地震によって、建物や高速道路、電線などに壊滅的な被害が出ているという。
マグニチュード8.0以上の地震は、世界全体では平均すると毎年1件は起きているという。しかし、2007年は、54人の死者を出した4月のソロモン諸島でのマグニチュード8.1の地震と今回の地震とで、すでに2件起きたことになる。
ラクダ:サウジアラビアで大量死 謎の病気の拡大に懸念 (8月19日毎日新聞)
サウジアラビアの首都リヤドから約400キロ南のダワシル渓谷で遊牧民が家畜にしているラクダ230頭以上が原因不明の病気で死に、高額で取引されるラクダを襲う病気の流行に懸念が広がっている。
ロイター通信によると、サウジ農業省は伝染病の可能性を否定、飼料に問題があったとみているが、ラクダの所有者からは一刻も早い血清の確保を求める声が上がっている。
砂漠の交通手段で、食用としても貴重なラクダは、サウジでは1頭数千ドル(数十万円)の値が付く。死んだラクダはもっと多いとの指摘もあり、不安拡大を懸念したアブドラ国王が、持ち主らへの補償を約束する事態となっている。(カイロ共同)
夏なのにマフラー NYで最高気温15度!
(08/23)
記録的な猛暑が続く日本。フル稼働のクーラーによる電力消費などのため、東京電力の最大電力需要が22日、この夏最高を記録した。 その一方で、地球の反対側の米ニューヨークでは、21日の最高気温が15度前後と10月下旬並みの肌寒さとなった。
CBSテレビによると、8月の最高気温で最も低かったのは、1911年に記録した15度で、約1世紀ぶりのタイ記録。8月21日の最高気温で過去最も低かったのは1999年の16度で、21日に限ると、過去最低となる。
ニューヨークではこの日、朝から断続的に雨が降る肌寒い1日となり、トレンチ・コートを着た人やマフラーを首に巻く人など、真夏とは思えない装いが街のあちこちで見られた。夏のこの時期がかき入れ時のアイスクリームやフレッシュ・ジュースの路上販売は早々に店じまいを強いられた。
ニューヨークに一足先に本格的な秋が来た様相だが、予報によると、涼しさは一時的なもので、週の後半からは再び気温が上昇し、30度を超す天気となる見通し。
ギリシャ:猛暑で山火事170件、37人死亡 (8月25日
毎日新聞)
ギリシャ南部で山林火災が相次ぎ、同国消防当局は24、25の2日間で逃げ遅れた人など37人が死亡したと確認した。
ギリシャ政府は発生地区に非常事態を宣言、欧州連合(EU)に支援を求めるなど対応策に追われている。ギリシャからの報道によると、ペロポネソス半島を中心に全国で170件以上の火事が頻発。火は乾燥した強風にあおられて広がり、住民らの避難や消火活動を困難にした。
半島西端の町ザハロ近くでは母子5人を含む21人が死亡した。犠牲者の多くは車で避難しようとして炎に囲まれ、焼死したと報じられている。ザハロのクロノプーロス町長は「極めて悲惨な状況だ」と話した。同町を訪れたカラマンリス首相も「言葉に表せない惨事だ」と語った。政府は軍を消火活動に出動させているが、火の手が早く、救援が追いつかない状態だ。
ギリシャの山林火災・大規模な火勢は消し止める
ギリシャ南部などで多発していた山林火災で、消防当局は8月31日、大規模な
火勢はほぼ消し止め、小規模な火事の鎮火に作業を移していることを明らかに
した。
一連の火災は同23日に始まり、犠牲者は64人出ている。
ただ、火勢を防いだだけの段階であり、再出火などの危険性はまだ存在するとも
警告している。
延焼による農作物、家屋、他の経済活動などへの被害額は少なくとも16億ドル
(約1860億円)と推定されている。
焼失した家屋は少なくとも1500軒、行き場を失った住民は少なくとも
4000人だが、増加は確実視されている。
大規模な火災は南部ペロポネソス半島、アテネ北方のエビア島などで発生。
ギリシャ政府は欧州連合(EU)に緊急支援を要請、各国は消防士、消火用
航空機などを派遣した。消失面積は香川県の広さに近い1840平方キロメートルに達している。
下図は、この夏の異常高温と山火事の発生状況を図にまとめたものである。一部の報道では放火を原因としているが、これを見ると、原因はともかく今回の山火事が猛暑と干ばつが背景にあることは明らかだ。
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ギリシャの隣のアルバニアでも山林火災の猛威 (8月30日
AFP)
首都ティラナ(Tirana)から15キロのところにあるダイティ(Dajti)山で28日、火災が猛威をふるった。夏の熱波と数か月にわたる干ばつで、アルバニア国内では複数の山林火災が7月以来発生
全米各地で異常気象、洪水や熱波で約50人が死亡 (8月25日
AFP)
中西部のイリノイ(Illinois)州ジェニーバ(Geneva)ではフォックス川(Fox
River)の氾濫により冠水した道路を車が走る光景が見られた。ミネソタ(Minnesota)、オクラホマ(Oklahoma)、テキサス(Texas)、オハイオ(Ohio)、アイオワ(Iowa)、ウィスコンシン(Wisconsin)の各州では1週間に及ぶ豪雨で23人が死亡、数千人が避難生活を余儀なくされた。土砂災害と洪水に阻まれて救援活動は難航している。
ウィスコンシン州では22日、落雷が電柱を直撃し、切れた送電線がバス停付近の水溜りに入り、子供1人を含む3人が感電死した。また、シカゴ(Chicago)では23日、雷を伴った暴風雨で屋根が壊れ40人が負傷したほか、なぎ倒された木によって送電線が切断された。警察当局が発表した。
今回の豪雨は、前週、熱帯低気圧「エリン(Erin)」が勢力を増したことによる。オクラホマ州とテキサス州では、過去100年間で最多の降雨量を記録した。ミネソタ州では別の低気圧により土砂災害や洪水が発生し7人が死亡したが、エリンとこの低気圧が合体したため勢力がさらに強まり、雨量も増加して、すでに地盤の緩んでいる土地や増水した川への影響が懸念されている。
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