文明の終末に起こるとされた「暗黒の3日間」
実は、私が「フォトン・ベルト」の存在とその脅威を実感したのは、マヤの預言と奇妙な一致点を見ただけではない。カソリックの伝承や聖母預言でいわれている「暗黒の3日間」と同じ現象が、「フォトン・ベルト」との遭遇によって発生することを知ったからである。
カトリック教には、昔から語り継がれきた「暗黒の3日間」の預言があることをご存じだろうか。
ドイツの修道女で、1795年から10年間にわたって聖痕を受け、多くの預言を神から受け取ってきた幻視者であり、福音でもあるアンナ・カタリナ・エンメリックは、「3日間の暗黒」について次のように語っている。
「その日は、全世界を恐ろしい闇が襲い、人工的な光は用をなさず、祝別されたローソクだけが灯を灯すことが出来る。そして、血のように燃え立つ深紅の雲が天を横切り、雷のとどろきが地を振動させる。そのため地上では大きな地震が至るところで発生し、海は泡立ち、洪水となって襲ってくる」
福者アンナ・マリア・タイギもまた、その3日3晩は地獄の底のような暗闇に襲われ、ものすごい悪臭が地球を覆い、言語に絶する恐怖であると、アンナ・エンメリックと同じ状況を語っている。
そして聖人となったグスパール・デ・グュフマロは、1837年、その福列調査の中で、幻視したときの様子について、「3日間の暗黒」の後、助かったものはまるで自分だけがこの夜に残ったように感じるだろう。その時は、地上では累々たる屍で覆われている、と述べている。
聖母が告げる「暗黒の3日間」
聖母預言で最も有名なのが、ファチマの預言である。
ファチマは、ポルトガルの首都リスボンから150キロ北東に位置した田舎町である。このファチマに聖母マリアが出現したのは、1917年のことである。
聖母の出現を受けたのは、ルチア(10才)と、そのいとこのフランシスコ(9才)とヤシシタ(7才)の三人の牧童たちであった。その日、金色に縁取られた白いマントを羽織り、雪のように白い衣服を足下まで垂らした聖母マリアは、右手に銀色の十字架のついたロザリオを下げ、小さなひいらぎの木の上に現れた。
それから、聖母マリアは毎月13日、同じ時刻、同じ場所に現れることを約束し、最後の出現日、10月13日まで通算6回、子供達の前に現れている。
そして、第3回の出現の7月13日、人類への警告となった問題の「三つの預言」を三人の子供に託したのだ。
第一の預言は、当時、起きていた第一次世界大戦(1814〜1918年)がまもなく終わること。
第二の預言は、第二次世界大戦の勃発と核兵器の使用、ならびにソ連の脅威であった。
これらの預言が実現したことは、承知の通りである。問題は「第三の預言」である。ルチアはそれについて書簡をまとめ、1943年にヴァチカンに送っている。そこには、「これは私が亡くなる前か、あるいは1960年以前に開けてはならない」と書き記されていた。
しかし、1960年を過ぎても、「第三の預言」は公開されることはなく、ヴァチカンの門外不出の文書として、今もなお、記録保管所に秘蔵されたままである。
そこには一体何が書かれていたのだろうか。それを知りたいために、ヨーロッパで航空機のハイジャック事件が発生したことは記憶に新しいところである。
「第三の預言」については、それを読んだパウロ6世(在位1963〜78年)が、あまりのショッキングな内容のために、失神してしまったと伝えられていることを考えると、それが衝撃的なものであることは間違いないようだ。
伝えられるところでは、第3次世界大戦の預言が記されていたのではないかといわれている。しかし、私は、それと合わせて、19世紀に多くの幻視者が見せられてきた「暗黒の3日間」の到来が記されていたのではないかと考えている。
というのは、ルチアが書簡の開封に対して制限を付けた1060年以降、聖母は、しばしば「大天罰」として人類に下される「暗黒の3日間」についての様子を語り始めているからである。
その代表的な聖母預言が、1961年スペインのガラバンダルという寒村で、4人の少女たちの前に現れた聖母が告げた預言である。それは、人類がこのまま物質文明中心の考えから脱却しないならば、「大警告」、「大奇跡」、「大天罰」の順で神の御技が示されることになるというものであった。
聖母の度重なる警告を無視し続けた場合に到来すると言われている、「暗黒の3日間」を含めた「大天罰」の様子は、筆舌に尽くしがたいほどの戦慄的なビジョンであった。
暗黒の3日間は、「フォトン・ベルト」によってもたらされるのか!?
この全地球を覆うといわれている「暗黒の3日間」について、私は、長い間、今一つ理解に苦しんできていた。というのは、地球全体が暗闇に包まれるということが、どうしても理解できなかったからである。
なぜなら、地上が暗闇に包まれるのは、太陽光が届かない夜に限られる。したがって、もしもそれが3日間続くとしたら、太陽に向いた地上では、反対に、太陽に照らされた昼間が3日間が続くことになるはずだからである。
ところが、預言で告げられている「暗黒の3日間」は全地球上で同時に起きる現象であるというのだ。まるで、宇宙に浮かぶ地球の周りに、真っ暗なカーテンが降ろされるようである。
しかも、その暗闇というのは、人工的な明かりが一切、用を足さないほどの暗闇だというのだから、なおさら不可思議である。
ところが、渡邊延朗氏の『フォトン・ベルトの謎』には、「フォトン・ベルト」の周辺部にある「ヌルゾーン」と呼ばれるエリアに突入すると、太陽は視界から消え、暗黒の中で星さえ見ることが出来ない状況に置かれるということが書かれていた。
さらに、全地球が暗闇に置かれる日数が3日間であることや、その暗闇の中では、あらゆる電気装置が操作不能となるため、人工的な明かり取りは一切用を足さなくなることも、書かれてい
る。まさに、その情景は幻視者たちが語る「暗黒の3日間」そのものである。
「フォトン・ベルト」との遭遇を前提にすると、不可解だった「暗黒の3日間」も理解出来てくる。また、人工的な照明器具類が一切用を足さないことも、地球の電磁気フィールドが、フォトンエネルギーによって崩壊させられることを考えれば得心がいく。
こうしてみてみると、キリスト教の教えの中で、人類の終末に起こる出来事として伝えられてきた、「暗黒の3日間」というのは、「フォトン・ベルト」との遭遇によって発生する、人類の淘汰とァセッション(次元上昇)のための試練の「3日間」のことではなかろうか、と思われてくる。
因みに、渡邊氏はこの「暗黒の3日間」、地上では寒冷化現象が起き、地上のすべてに極寒が訪れることになると述べている。その要因は、太陽の光が遮断されるからだという。
この大極寒が到来だけでも大変なのに、ガラバンダルの子供達が見た壮絶な大艱難が到来したら、生き残れる人類がほんのわずかであることは想像に難くない。
先の「フォトン・ベルトとの遭遇」で記したように、2012年12月23日に遭遇するとされる、地球と「フォトン・ベルト」との遭遇と、「暗黒の3日間」の出現については、確かなことはわからない。政府も科学者も正式なコメントを避けているからである。したがって、今、あわてふためいて大騒ぎするのは早計かもしれない。
しかし、もしもその可能性が少しでもあるなら、事は重大である。かたくなに黙視したり、むやみに否定するだけでなく、各自が自分なりに判断し、これからの生き方の中に、一つの警告として活かしていくべきではないかと考えている。
昨今の頻発する「世界的な異常気象」や獣(けだもの)以下に成り下がった「人心の荒廃」を見るにつけ、私には、事態が押し迫っているように思えてならないのだ。