隠された不都合な「真実」B

 

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寒冷化がもたらすもの

アル・ゴアが副大統領を務めていた時代に、ワシントンの朝食会に呼ばれ急速な気候変動の可能性を話したリチャード・B・アレイ博士は、グリーンランドの氷床から 3200メートルもの氷の柱を掘り出し、気候の年次変化をつぶさに調べた研究者の一人である。

アレイ博士は自著『氷に刻まれた地球11万年の記憶』(ソニーマガジン社刊)の中で、「温室効果による気候変動は、大概の人たちが予想するよりも、大きくかつほとんどの人が見たこともない劇的なものとなる。例えば、北大西洋一帯が、冬に凍りつくといった事態も十分にあり得るだろう」と寒冷化に向かう気候の激変を警告している。まさに氷河期の到来である。

気候の急変が人類にとって脅威であると主張している科学者は、アレイ博士だけではない。ケンブリッジ大学の教授で、英国政府の科学顧問をしているディヴィット・キング卿は、「アメリカのブッシュ大統領に対し、テロとの戦争などという高の知れたものなど、うっちゃっておいて、急速な気候変化によって発生する大問題にこそ全力を注ぐべきだ」と雑誌に発表し、ブレア首相をあわてさせている。
 

             アルプスの氷河(チェルバ氷河)      (「不都合な真実」より)

     

(1910年)

 

2001年

       再び寒冷化が進むと矢印は反対方向()を向くことになる
 

キング卿は、気候問題の専門家ではないが、温暖化を放置しておけば、急速な気候変動を招く危険がますます高まること、そしていったんそれが始まってしまうと止めようがないこと、またその結果は、テロなどとは比較にならないほどの悲劇を発生させ、億単位の人を死に至らしめることを知らしめようとしているのだ。

こうした来るべき寒冷化現象が、一体どの程度の規模になるか、詳細については誰にも分からない。アレイ博士たちが行ったグリーンランドの氷柱の調査から明らかになった、過去1 万8000年間の気温の変化をみると、寒冷化、温暖化には二つの種類があるのが分かる。一つは15度から20度に及ぶ劇的な温暖と寒冷化で、今一つは、1度から6度位までの小規模の変化である。(下図参照)

仮に今回の変動が後者だとしても、決して侮(あなど)るわけにはいかない。中世の小規模な寒冷化は1万8000年前から1万1500年前の間の寒冷化に比べれば子供だましのようなものであるが、 先述したように、バイキングをグリーンランドから追いやり、ヨーロッパ全土に深刻な影響を及ぼしているからだ。

したがって、もしもそれが、アレイ博士やキング卿らが懸念するようなものであったら、低緯度地方の厳しい寒冷化と干ばつによって穀物の激減をもたらすことは必至で、民族の移動や穀物の争奪のための戦争も避けて通れそうもなさそうである。
 

グリーンランド中央部の気候図      (日経サイエンス)
 

 現に、こうした温暖化の広範囲への影響を懸念したアメリカの国防省は、「グローバル・ビジネス・ネットワーク」というシンクタンクに、北太平洋の海底大循環が完全に停止した場合、国家安全保障にどのような影響が出るかの調査を依頼している。

その報告書には次のような内容が記されていた。「世界中の緊張感が高まるだろう。・・・・・・守るべき資源のある国々は自国を事実上、要塞化すると考えられる。 また、運悪く資源を持たない国は、食料、きれいな水、エネルギーを得るために苦闘することになる。・・・・・」

最後の一節はまるで我が国の未来を指摘しているかのようである。改めて言われるまでもなく、40%の自給率しかない我が国が、このまま手をこまねいていたら、食糧不足の危機に直面することは間違いない。 なのに、我が国の学者や政治家、そしてマスコミはこのレポートの存在すら知らずにいるようだ。温暖化問題を、わずかな海面上昇のレベルで論議している彼らを見ていると、絶望的になってくる。

それはともかく、このレポートが、食料や、水、エネルギーなどの不足から国家間の緊張感が高まれば、小規模の戦争に留まらず、大規模な戦争が発生する可能性に言及している点を看過しているとしたら、それはさらに大問題である。どうやら伝承されてきた地球の大異変や終末戦争の予言は空事( そらごと)ではなかったようだ。

 

ホピの予言

そこで思い出すのが「ホピの予言」である。私の著書の読者なら、あの聖なるホピ族が遠い過去から伝承し続けてきている予言をご存じだろう。そして、彼らの未来予言が驚くほどの正確さで、現代社会において次々と成就してきていることも知っているはずだ。

「石の川」(アスファルト道路)の上を「馬のいない馬車」(車)が走り回るだろう。
「動く鉄の家」(汽車や電車)が「鉄の蛇」(レール)の上を走るだろう。
「空の道」(空路)を空飛ぶ乗り物(飛行機)が飛び回り、張り巡らされた「クモの糸」(電話線)を使って遠くにいる人と話し合い、「何もない空間」(インターネット)を使って情報 を交換しあうだろう。

これらは、現代の車社会や鉄道網、電話回線やインターネットの世界を見事に言い当てている。さらには、第一次世界大戦や第二次世界大戦の勃発と、「灰の瓢箪(ひょうたん)」と表現された核弾頭の使用まで予言し 、見事に的中させている。

そうした驚異的な予言の中に、氷河期の到来を予知した予言がある。

「やがて遅雪と寒さのために種まきを躊躇(ちゅうちょ)する年が来る。この春は、種まきする前に手袋をし、足で雪かきをするであろう」、「春が遅くなり、霜が早くなる経験をする時代が来るであろう」。これはまさに氷河期到来の前兆ではないか。

この二つの予言は、温暖化が進む中で、的外れの予言かと思われていたが、アレイ博士やキング卿の主張を聞くと、それが決して空事などではなく、近未来に我々人類が遭遇する気候大激変を予知したものであることが分かってくる。

しかも、ホピの予言はそれらの大激変が起きる時期が遠い将来でないことも伝えている。すべての予言が「人類が月に梯子(はしご)をかけ」、「空に大きな家を建てる」時までに成就すると述べているからである。

「月に梯子を掛ける」とは、人類が月に到達することであり、既にそれは成就しており、さらに、これから数年後には、アメリカだけでなく中国や欧州と日本の連合体が新たに月面着陸を目指していることを考えると、前者の予言は間もなく完璧に成就することになる。

次なる「宇宙に大きな家を建てる」という予言は、アメリカを中心とした白人社会の人々が中心となって現在建設を進めている「スペース・コロニー」に他ならない。これもまた、数年先には実現することは間違いない。となると、気候大激変の到来はそう遠い先のことでないのが分かる。

また、先述したペンタゴン・レポートが伝える世界的な大災害や戦争の発生は、ホピの予言する「大いなる清めの日」の到来を意味している。その日、その時、我々はいかなる事態に遭遇することになるのだろうか?

15年前に、今はなきホピの偉大な長老、デーヴィット・モノンギエが残した言葉を聞けば、その状況を垣間見ることができる。

  「清めの日には、生きとし生きるものすべてが泣き叫ぶ。
                   坂道を転げ落ちてゆく石さえ泣き叫ぶだろう」

どうやら温暖化は氷河期を招き、それはまた新たなカタスロフィーと壮絶な戦争を誘発することになりそうである。

                         
                            
                                                    次回に続く

 

 

 

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