初めて目にする「月下美人」
夜に開花して、一夜で散ってしまうという幻想的な花が、有名な「月下美人」である。
この不思議な花のことは、以前から話には聞いていたが、今までその姿を見たことはなかった。たまたま友人の家におじゃました際、玄関先に見たことのない植木が植わっていたので、何の花かお聞きしたところ、それは月下美人で2〜3日のうちに咲くはずだと言うことであった。
滅多にないチャンスなので、開花したら是非教えて欲しいと頼んでおいたところ、昨夜、7時過ぎ「咲き始めましたよ」と、電話が入った。さっそくお邪魔してみると、玄関一杯に、なんとも言えない心地よい
花の香りが漂っていた。
植木鉢を見ると、そこには4輪の見事な花が咲き誇っていた。夜に咲いて、一夜しか咲かないという習性も人の心を魅了するが、その香りと大きく純白色の花弁を広げた姿は見事であった。まさに、名前に違わず月光に照らされた美女のごとし、人の世の「美人薄命」の写し鏡のような花である。
それにしても、月夜の一夜咲きというのは、あまりに儚(はかな)過ぎる。短命な蝉(セミ)でさえ2日や3日はは鳴いている。しかし、悠久(ゆうきゅう)の宇宙の流れから見たら、人間の80年の命もこの花とたいして変わりはないのかもしれない。
花言葉が「儚(はかな)い美」「儚い恋」だとう月下美人の精霊は、人の一生など瞬きをする間に過ぎないことを、我々に教えてくれているのかも知れない。生かされていることに感謝し、1日1日を大切に生きたいものである。
華の精
私の住む北杜市(ほくとし)小淵沢町に「水木鈴子花の美術館」という素晴らしい美術館がある。そこには、水木鈴子先生が描かれた素晴らしい花の絵が展示されている。見る人の心を和ませ、感動させずにはおかない絵の数々は、
天上の神々が、水木先生を通じて世に表したものではないかと思われるほど、素晴らしいものばかりである。
絵画には特段関心のない私でも、その絵を拝見していると、安らぎのエネルギーを感じて心が和んでくる。先生は、それらの絵に感動的な詩を添えて、不思議な絵本
『幸福(しあわせ)あげます』という詩画集にまとめておられる。因みに、拙著『人間死んだらどうなるの?』(中央アート出版刊)の表紙を飾って頂いている絵も、その中の一枚である。
先生は、全国を回られて、絵画展と同時に詩の朗読会も開いておられるが、そのチャンスに巡り会えない方は、八ヶ岳山麓にお出かけの際に、是非一度お立ち寄りにな
られることをお奨めする。
今回は、奇しくも素晴らしい「月下美人」の精霊に出会えたのを機会に、美術館のご案内と一緒に、水木先生が書いておられる「地球
母さん」という詩を掲載させて頂くことにした。
あなたはきっと、読み返すたびに心が和らぎ、安らぎ、清らかになっていかれるに違いない。
先生はこの詩を、特に女性の皆さんに読んで頂きたいと語っておられた。
母性愛こそが、汚され、傷ついた瀕死の地球を救う原動力となるからではないだろうか。 是非、プリントアウトして読み返えして頂きたい。
混迷の明日をどう生きたらよいか! あなたはきっと大きなヒントを得ることだろう。
地球母さん
キラキラの緑豊かな美しい水の惑星 ・ ・ ・ 地球星 !
その母なる大地は、地上の全生命体(無数の動物・植物・鉱物・人間)のすべてを我が子と信じ、限りない無限の愛を分けへだてなく与えて下さり、万象万物が無差別
・無所得の愛で生かされています。
地球母さんは、どの子もどの子も可愛いく、いとほしく、気の遠くなるような年月を重ねて、忍耐強く子育てに心を配って下さっています。生命体をたくさん生んで
育てることは、地球母さんの誇りであり、尊いご使命だからでございましょう。
とりわけ花たちは、気高く、初々しく、決して不平や不満を言わず、地球母さんの美の教えを忠実に守り、母さんの愛を素直に感じ、素直に表現し、地上を美化し、幸福
(しあわせ)の波動を全宇宙に向けて放射しているのでございましょう。
もし、あなたが生きていくのが辛くなったり、疲れた時は、地べたを素足で歩いてごらんなさいな! のんびりと寝そべって、手足をゆっくり、ゆっくり、のばしてごらんなさいな !
あなたの心いっぱいに、体いっぱいに、ジワジワと、ポカポカと、地球母さんの肌の温もり(地熱)が伝わってきて、身も心も優しく包んで下さる母さんの愛を感じて、
もうあなたは一人ぼっちの存在ではないことに気付くことでございましょう。
「女性は、肉体生命の創造と、その生命を豊かな感性でもって、護り育て
る大切なお役目がありますよ!」と、私たちに身をもって教えて下さっているように思えます。
私たち人間は、美しい自然が無いと生きていけません。何百年、何千年と姿を変えなかった海や、山や、川や、大地が、私たちの世代で大きく姿を変えようとしています。干ばつで土地が砂漠化し
、木を切り倒して山を崩し、すでに世界の熱帯雨林は、もう修復がきかないほど破壊されていると言われております。
地球母さんの子育てにとって大切な、掛け布団代わりの大気は、排気ガスや化石燃料の炭酸ガスで汚され、敷き布団代わりの大地は、農薬や廃棄物で汚されております。
また、毎日のように世界のあちらこちらで紛争やテロが起き、尊い命が地上から消えております。その上、温暖化や、洪水や、干ばつによる食糧不足で、たくさんの人々が
飢えで亡くなっておられます。
地球母さんご自身も、やんちゃな子供たちによって体がボロボロになりながらも、そんな子供たちの苦しさや、悲しさ、辛さを肌で感じ、日夜嘆き悲しみ、泣いておられます。私
たち人間という子供たちは、すべてを与え生かして下さる地球母さんに対して
、感謝の心と報恩行を久しく忘れてしまっております。
私たち人間は、便利さや快適さや物質的な豊かさばかり追い求めるあまり、「大地から生まれて大地に還る」
という大自然の法則を犯してしまい、燃えないもの、壊れないもの、腐らないものを地上にたくさん作ってしまいました。
地球母さんの他の子供たち(無数の動物・鳥・魚・植物・花・鉱物)にも多大なご迷惑をおかけいたしております。
たくさんの自然を破壊してしまったことを今こそ真剣に反省し、母さんに心からお詫び申し上げ、一刻も早く大調和の生き方に変えなければなりません。
無条件の愛で生かして下さる地球母さんに習って、お互いに助け合い、話し合い、許し合い、分かち合い、生かし合って生きていかなければ ・ ・
・。 そして、地球母さんが心から喜んで下さるような思いやりの花、いたわりの花を胸一杯咲かせて、母さんと同じように優しく、逞しく、与え続ける、おおらかな生き方をしなければなりません。
それが今までたくさんの、たくさんのご無礼をしてしまいました地球母さんへの、心からのお詫びと、ご恩返しではないかと存じます。大好きな地球母さんが喜んで下さる愛と光の花を、毎日の思いと行いの中
で咲かせていきたいものでございます。
ありがとうございます。地球母さま
みずき すずこ