骨の折れる船上での撮影

100メートルを超す川幅の中を浅瀬や流木を避けながらジグザグに進んでいく。それでも船長は到着までの時間を考慮し、かなりのスピードで走らせる。私と桑島先生が船首に座って 両岸の鳥に目を配り続ける。本来ならガイドのエドワードのする役割を私たち二人で分担しているようなものだ。

途中、川の中の倒木や川岸で羽を休める鳥たちを見つけるとすぐに右手を高く上げる、船長はそれを見てエンジンを止め、ゆっくりと近づけていく。

しかし近年の渇水で川底が浅い上に、随所で流木が川底に突き刺さっているため、なかなか思った距離まで近づけない。もしも浅瀬に乗り上げてしまうと、全員が川に入って押したり引いたりしなければならない。

かといって、距離があると、どうしても船の揺れの影響が大きく、満足のいく撮影ができない。特に小さい野鳥はファインダーの中に入れるだけでもしんどいほどだ。

延々8時間、そんな状況の船中から撮った珍しい鳥たちをご覧頂くことにする。
 

 

 

Striated Heron

(ササゴイ)


Yellow-billed Tern
(Amazon Tern)

アマゾンアジサシ
 

Road-side Hawk

 Snowy Egret
(ユキコサギ)

日本の「チュウサギ」に
似ている

 


Wren-Thrush

(ズアカサザイ)
 

Giant Cowbird

(オオコウウチョウ)


Southern Rouged Swift
 

Andean Parakeet

(クネンボ・インコ)@

 

A


Scarlet Macaw

(コンゴウインコ)
 


Tropical Kingbird

(オリーブ
タイランチョウ)
 

Large−billed 
Tern

(オオハシアジサシ)

 

Banded Swallow

 

Snail Kite(タニシトビ)のメス
or
Black-collared Hawk
(ミサゴノスリ)の若鶏

 


Green Kingfisher

(ミドリヤマセミ) のメス
 

Amazon Kingfisher
(オオミドリヤマセミ)
のメス

 

 

 
 


Bluish-fronted Jacamar

(アオボウシキリハシ)
 

Cattle Egret

(アマサギ)

 
 


Green Kingfisher
(ミドリヤマセミ)

ペルーアマゾンに生息する4種類のヤマセミのうちの一種。

単独で行動している場合が多い。他のヤマセミと同様、しきりに頭を上げ尾を上下に動かす習性がある。水に潜って主に3〜4p程度の小魚を捕るため、水が澄んでいることが大切であるといわれている 。しかし、透明度があまり高くない茶色のマヌー川にも生息しているところを見ると、ペルーアマゾン一帯に棲むヤマセミは独特の目をしているのかもしれない。

水の上をまっすぐ低く飛び、目の前を通り過ぎるときには、翼と尾の側面にある白い斑点が輝いて見える。チュート(choot)とかチュー(chew)、あるいはチューチューチュー(tew,tew,tew)と低い特徴のある声でなく。     体長19センチ アマゾンの他のヤマセミに比べて小さい。

Cattle Egret(アマサギ)

5大陸にまたがり広く分布している。繁殖期には頭、背、胸に長い淡黄褐色の飾りバネが生じて、クチバシと脚が明るい桃赤色に変色するので、別の種ではないかと勘違いするほどである。

しばしば他の種と一緒に密生した繁殖コロニーを作る。中には1本の木に100個の巣が群がり、巣と巣が触れあっているようなものもある。