鏡池に映る戸隠の紅葉


戸隠を訪れることになった。8月以来3度目である。

戸隠神社の中社から奥宮に向かう途中、左に折れて車で4〜5分先に鏡池がある。9月25日掲載の「日本神話の旅 D」に写真を掲載したので、憶えておられることと思う。この池は文字通り鏡のような池で、湖面には戸隠連峰を背景にした四季の彩りが映し出されるので、季節ごとの景色が楽しめる。

一度、秋の紅葉が映った姿を写真に収めてみたいと思っていたが、タイミングが難しい。紅葉の盛りで、なおかつ風のない穏やかな晴天の日を選ばねばならない。雲がかかっていては絵にならないし、風が 吹いてさざ波が立っていては、鏡池とはならないからである。

それに、土日を挟んだ3〜4日は各地の講演会で時間が取れないので尚更むずかしい。天気予報を見ていたら17日の日曜日、天気はよさそうである。スケジュール表をみたら、幸いにも東京講演会を終えた後で日曜日が うまい具合に空いていた。そんなことで、早朝4時起きして訪ねたところ、現地は雲一つない天気で湖面も穏やか。湖岸に立つと、そこには 湖をとりまく木々の紅葉と戸隠連峰が見事に映し出された、絵に描いたような景色が広がっていた。

しばらく見惚れていたが、8時になるとシャトルバスの運行が始まってマイカーの通行が禁止になってしまう。急いで撮影に取りかかり、アングルを変え何枚か撮影。陽の射し方で紅葉の色具合が微妙に変わる。あとしばらく撮影を続け ていたいところであったが、時間が来たので後ろ髪を引かれる思いで鏡池をあとにした。

最近のパワースポットブームと吉永小百合さんのコマーシャルもあって、戸隠一帯は土日ともなると大変な人の数で、神社の参拝もままならない ほどである。鏡池へのシャトルバスの運行もそのための措置であるようだ。そんなことで、今回は奥社への参拝は見合わせたのだが、人の話では、奥社神殿の前には参拝者の長蛇の列ができて大変だったようである。

 

 

戸隠山連峰と紅葉が映り出された鏡池 (クリックで拡大

 

 



 


森林植物園から眺めた
戸隠山
 


森林植物園の池
 

森林植物園の紅葉

 



 


宝光社から
火之御子社へ
通じる神道
 

火之御子社

小さな社で参拝客も少ない

神社の横に
そびえる神木の
前に小さな祠が
置かれていた

 

 



 

見事な銀杏の紅葉


紅葉は見る人の心を高揚
させるが、ススキの穂はなぜか
寂しさを醸し出す
 

ウルシの葉が紅葉
し始めていた

 



 

 


イチイの木の実

甘いので小さい頃よく
つまんで食べたものだ
 


農家の軒先に、秋の風物詩
ホオズキが並べられていた