厳冬の八ヶ岳


1月7、8日、原稿書きの合間を縫って野辺山高原を訪ねた。白銀の八ヶ岳の姿を撮るためだ。この日は朝から快晴、気温は標高1500mの野辺山高原でマイナス 7度。紺碧色の空の下、八ヶ岳の峰々は眩しいほどに輝き、あまりの美しさにしばし撮影を忘れて、その景観に見入ってしまった.。

地元に住んでいても、なかなかこういった風景には出会えないものだ。同じ青空でも空気が澄んでいないと、これだけの空の色にはならない。雪が少なければ峰 々は白銀に輝かないし、また大雪の後では、撮影地には車が入れない。

野辺山の奥まで入って、八ヶ岳を見上げると主峰赤岳を中心に権現岳、横岳などの峰々が文字通り白銀に輝き、紺碧の空を背景にその美しさを競っている。600ミリのレンズで覗くと、赤岳の山頂に建つ山小屋の姿がくっき りと浮か んでいる。

山頂は2900m、撮影地より1400mほど高く風が強いので、体感温度は恐らくマイナス25度近くはあるはずだ。昨年の北海道・道東の旅の寒さを思い出す。

風景写真を撮り終えた後、八ヶ岳の冬鳥を撮ろうと林の中に入ってみた。厳寒の地にもかなりの種の冬鳥がいて、目を楽しめてくれ るが、春先と違って頻繁に移動するので、なかなか撮影は大変だ。

鳥と言えば、今年はフクロウとミミズクの姿が朝夕に見ることが出来るようなので、来週は再び時間を取ってその姿を追ってみることにするつもりだ。

運がよければ、雪の下のネズミやモグラを狙う猛禽類の姿を撮ることが出来るかもしれない。
 

 



 


標高1500mの野辺山
から眺めた八ヶ岳全景
 

紺碧の青空、連なる白銀、
緑の松 ・・・ このシーズン
ならではの風景である。

野辺山の獅子岩と呼ばれる
小高い丘の上からの展望

 



 


清里の牧場で雪の下の
草を食べる日本鹿の群れ
 

 


八ヶ岳の主峰・赤岳2899M
頂上の山小屋がくっきり見える
 

 



 


ゴジュウカラ(全長15p)
 

コガラ(全長12p)

ウソのオス(全長16p)