懐かしい客車が小海線を走る


先月16日、レトロ列車がJR・小海線を走った。

私は鉄道写真に特に興味を持っているというわけではないが、中央本線や小海線を珍しい列車が走るときには、駅の近くの我が家の周辺には、鉄道写真マニアが集まってくるので分かる。

その日も昼前頃から三脚をかついだリュック姿の姿のカメラマンの姿が見えたので、今日はどんな列車が走るのかと訊ねたら、IR東海のイベントで「 レトロ列車 」が小海線を走るのです、と教えてくれた。

しばらく駅の様子を見ていると、カメラマンの携帯無線機に駅員同士の無線が流れて、電車が線路の入れ替えをする連絡が流れてきた。マニアになると、こんな機器まで持ち歩いて電車の運行の状況を確認しているのかと、感心してしまう。ど の道でも、それなりの成果を残そうとすると、様々な工夫と努力は欠かせないもののようである。

下の写真は、発車の20分ほど前に線路の入れ替えで、駅を出たメトロ車両の横を走る最新の「特急あずさ」である。ジーゼル機関車に引かれて走るレトロチックな 車両を眺めていると、子供の頃に乗車した、SL(蒸気機関車)に引かれて走る懐かしい客車の姿がそこにあった。

もうあれから半世紀が過ぎてしまったのかと、思わぬところで、過ぎ去った時の速さを実感するところと相成った次第である。

 

「レトロ列車」(左)と最新の「あずさ特急」

 

 



 


レトロとは対照的な
ハイブリット電車
 

初秋の八ヶ岳を背景に
走るレトロ列車

架線がない線路を走るだけ
に遠い昔の姿が忍ばれる。