夏の草花


1月11日から20日間のニュージーランドの旅、4月5日からは14日間のメキシコ・グアテマラの旅。その間に原稿を書いて2冊の本を書き上げ、気がついてみるとちょうど半年が経過して、もう7月も半ば。何とも時の流れの速いこと、驚くばかりである。

日本神話と龍蛇族といった新たなジャンルの探求と探索だっただけに、わずか半年、1年でそれを成し遂げることは容易なことではなかった。架空の存在と思っていた龍が、実は宇宙に存在し人類の創造や日本国の創設に深くかかわっていたことを知ったときの驚きは大きかった。

その後、それを確かめるために海外に探索の目を向けるところとなり、思いがけなくもニュージーランドと中米に向かうところとなった。時間との勝負の1日、1日であったために自然の移り変わりに目を向けている時間のないままの6ヶ月であった。

久しぶりに、庭の草花に目をやると、昆虫を追いかけ野山を駆け巡っていた昨年の今頃を思い出した。まだご覧になっておられない読者は、「春の昆虫@」から「夏の昆虫A」までをみて頂きたい。そう思って、家の周りの草花を見て回ったが、なぜか今年は昆虫の姿をほとんど目にすることができなかった。やはり気候の変動が昆虫たちに影響を及ぼしているのだろうか。

夏の花といえば、真っ先に思い出すのがアジサイ(紫陽花)である。昔から我が家の庭に、幾種類かのアジサイが咲いていたので、アジサイの開花をみると梅雨明けを感じる。カメラを手に裏庭に出てみると、今年もきれいに咲いてはいたが、もうひとつ花に勢いが無いように感じられた。近所の家の庭先に咲く他の草花も見て歩いたが、どれもみな花に勢いが無いという点では同様であった。

どうやら、異常気象は昆虫だけでなく草花にも影響を及ぼしているようだ。

 



 


アジサイ @
 

アジサイ A

アジサイ B

アジサイ C

 

 



 

アジサイ D


ヤマアジサイ
 

 

オカトラノオ


 



 


ホタルブクロ
 

ワルナスビ

ナツツバキ

ドクダミ

 

★ ナツツバキ(夏椿): ツバキと言えば誰でもが知っているのが、真冬に雪の中で咲く「冬ツバキ」。実は、ツバキには2種類あって、夏に咲く「夏ツバキ」があることを知っている人は少ない。花は冬ツバキに比べてずっと小さくて咲く日数も短く、たいがいは1日で散ってしまう。命の短い「一日草」の一つである。

★ ドクダミ この花が群生している一帯には、ほのかな香りが漂っているが、葉を揉むと、独特の強い匂いがしてくる。この特有の臭気のため、「毒が入っている」という意味で、「毒溜め」と言われたのが、名前の由来である。

毒どころか、この葉は昔から「十種のくスリの効能がある」といわれ、「十薬」という別名がついている。センブリ、ゲンノショウコと並んで三大民間薬と言われ、葉や茎の乾燥したものを煎じると、利尿、便通、駆虫、高血圧予防などの薬効があり、生の葉は、化膿部や創傷に 貼ると治癒が早まる。