咲き乱れる「カサブランカ」

梅雨が明けたのか、開けないのかよくわからないような不順な天気が続いていた8月初旬。ようやく周囲の山が姿を現し、八ヶ岳高原に夏らしい天気がやって来た。

閑静な我が郷里も、夏の観光シーズンともなれば、車と人のラッシュが続く。東京に比べて約6度は違うので、八ヶ岳高原は涼を求めるには格好の避暑地である。

原稿書きの合間を縫って、「花パーク・フィオーレ小淵沢」を訪ねてみた。お目当てはカサブランカ。少々時期遅れかと心配したが、天候不順のせいで1週間ほど開花が遅れていて、幸いにも、ちょうど見頃であった。

青空の下、直径10〜15pほどの真っ白なカサブランカの花が咲き乱れ、辺りに甘い香りを漂わせていた。広さ2000平方メートルに3000株が植えられていて、八ヶ岳を背景にしたその姿は、なかなか壮観であった。