「白川郷の合掌造りの家々が2月の土曜日に限り、ライトアップされ雪景色の中で映えます!」

一度白川郷に行ってみたいと思っていた矢先に、そんな情報を旅の雑誌で知った私は、地元のゴルフ仲間の一人、中島さんに声を掛けてみた。同行を快諾して下さった彼の車(勿論、四駆のスタットレス)で、2月10日のライトアップを見ようと、前日の午後小淵沢を発った。

読者の方で、ご覧になった方もおられることと思われるが、1月にNHKテレビで放映された、長野県三岳村(みたけむら)の「白川の氷柱」のライトアップの映像が素晴らしかったので、白川郷へ行く途中寄っていくことにした。

三岳村は、中央高速塩尻インターからおよそ60キロほど。小淵沢から2時間ほどの距離である。三岳村の「けや木温泉」に宿を取った我々は、イワナを肴に地酒「七笑い」で暖をとった後、氷柱のライトアップを見に出掛けた。

「白川氷柱群」は、木曽御岳の麓を流れる白川沿いの、切り立った崖の上から流れ落ちる水が氷結して出来たもので、、巨大な「氷の柱」が、崖の壁面に幅100メートルにわたって連なっている。

ライトアップの照らし出された氷柱群は雄大なものであったが、残念ながら、3,4日前の寒さのゆるみで解けた崖上の泥が氷柱にかかってしまったようで、テレビで見たような華麗な姿ではなかった。

それでも、翌朝、川縁まで出掛けた我々の目に映る、朝日に照らされて目映いほどに輝く氷柱は、壮観であった。写真撮影を終えた我々は、氷結の滝を撮影しようと、木曽御岳山の麓にある「不易の滝(ふえきのたき)」に行ってみた。積雪のため、手前で車を降りた私たちは、膝までつかる雪の山道を10分ほど歩いて、ようやく目的地にたどり着いた。

ところがここでも、滝は水量が多いためかほとんど氷結しておらず、期待はずれに終わってしまった。

いったん三岳村に戻った我々は、飛騨の高山を経由して白川郷に向かうことにした。時間にして約3時間の行程である。高山までの途中、361号線の高根村から朝日村の間の渓谷沿いの山道を走っているとき、運転中の中島さんが、「秋神川」の絶壁に長さが10メートルを越す氷柱群を見つけた。

この秋神川の巨大な氷柱は透明度が高いせいか青みがかっており、折からの朝日に輝いて、それは素晴らしい眺めであった。

次週は、白川郷の合掌造りを掲載します。ご期待下さい。

 

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ライトアップされた「白川の氷柱群」

水面に映える氷柱

雄大な氷柱群の一角

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清流を残雪

木曽の御嶽山(標高3067m)

膝までの雪道を行く

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秋神川渓谷の氷柱群

「不易の滝」

青みがかった見える氷柱