春到来

八ヶ岳山麓にもようやく遅い春がやって来た。

今年の冬は八ヶ岳周辺の野鳥に異変が起き、冬の渡り鳥が姿を見せることがなかった。富士山麓も同様で、バードウォチャーや野鳥写真家にとって手持ちぶさたの日がつづいた。

諏訪湖の湖岸には、例年、暮れから正月にかけてレンジャクが姿を見せる。湖岸の道路沿いのナナカマドの実を食べるためだ。ところが今年は2月が過ぎても一向に姿を見せず、季節はずれの3月初め、例年より3ヶ月も遅れてやってきた。

北海道で野鳥の大量死が発生して新聞を賑わせていたが、どうやら日本海を渡ってくる鳥たちに何か異変が起きているようだ。

4月に入って、我が家の庭の木にコゲラがつがいでやって来た(写真・コゲラ@)。小さいうえに動きが早いので、ピントを合わせるのが難しい鳥の一つだ。

   ヒレンジャク 
     

   キレンジャク

すうっと伸びた冠羽が特徴で、丸みのある体を垂直に立てて止まる。キレンジャクと一緒にいることが多く、よく似ているので、見分けるのが難しい。尾羽の先が赤いのが「ヒレンジャク」で、黄色いのが「キレンジャク」。  
体長はキレンジャクのほうがやや大きく、19.5p。ヒレンジャクは17.5p
 


   コゲラ


アカゲラやアオゲラと同様、キツツキの仲間。その中でも最も小さく全長15p、スズメと同じぐらいの大きさ。頭から翼、背中、尾まで黒色の地に白色の縞模様がある。

腹は汚れたような色で褐色の縦縞模様がある。オスとメスの区別は後頭部の赤毛であるが、警戒や威嚇の時に頭の羽毛を逆立てたときにわずかに見えるだけである。
 

 

 

 

ヒレンジャク @

 

A

B

キレンジャク

 

 

コゲラ @

 

A

シジュウカラ

エナガ

 

 

ニリンソウ

山麓の林内や土手に生える多年草。しばしば群落をつくる。上高地の群落は有名。

 

ミツバツチグリ

山野に生える15〜3センチの多年草

ハルリンドゥ

やや湿った山野に広く分布する2年草

フキ

フキの若い花茎が「フキノトウ」で、食用として賞味されるほか、昔から薬用としても利用されてきた。