月とすっぽん・天と地
 

 


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世界に広がる「パナマ文書」の波紋

 
 

 
 


マスコミの手に渡った機密文書「パナマ文書」の漏洩で金持ちたちが大慌て
 

 

数日前から世界の富裕層や高い地位にいる人物を震え上がらせる情報がマスコミを賑わしている。読者は「タックスヘイブン」という言葉を目にしたことがあるだろうか。 これはカリブ海に浮かぶ英領バージン諸島などの租税回避地を指し、巨額の脱税問題が取り上げられる時に出てくる言葉である。  そのタックスヘイブンに関わる機密文書  「パナマ文書」が漏洩し、世界に衝撃を与えている。

今回、世界の報道機関が連日「パナマ文書」に関わるニュースが大々的に取り上げているのには、わけがあるのだ。 パナマのある法律事務所から匿名の情報筋(ハッカー)を通じてもたらされ る内部文書(「パナマ文章」)には、世界各国の首脳や著名人が租税逃れのために法人を設立していることを示す内容が記されていたからである。 

この機密文書は、「南ドイツ新聞社」と非営利の報道機関  「国債調査報道ジャーナリスト連合」(ICIJ)に匿名者から渡されたもので、そこには21万余の法人名が記されてい た。 その中には、ロシアのプーチン大統領、英国のキャメロン首相、中国の習近平主席、ウクライナのポロシェンコ大統領、アイスランドのグンロイグソン首相など 140人の政治家やその関係者の名前が含まれている。

文書の漏洩で各国首脳が対応におわれる中、真っ先にやり玉に挙がり国民から総叩きにあったのは、アイスランドの首相。 当初、タックスヘイブンとの関わりを全面否定していたが、首都レイキャピクでの大規模抗議デモ抗議を受けて辞表を提出。  また、隣国・英国のキャメロン首相は父親の為したことで、自分は株式や海外ファンドのようなものは保有していないと釈明 、なんとかして難を逃れようと必死である。

 
 

 
 


世界の政治家の中で真っ先に痛手を受け辞任に追いやられたアイスランドの首相とその妻
 

 
 

 
 


父親名義の口座が明らかになり、キャメロン首相も窮地に立たされている

 

 
 

 
 


ロシアを内部から揺さぶるために、欧米が仕掛けた情報戦だとするプーチン大統領

 
 

各国首脳の中で最も注目を浴びているのが、プーチン大統領と習近平主席である。 報道によると、プーチン大統領 のケースは、かねてからの親しい友人である音楽家ルゲイ・ロルドゥギン氏が関わったペーパーカンパニー(架空の会社)が問題視されており、その会社の取引額が2200億円という巨額であることから、プーチン大統領が裏にいるのではないかとされているわけである。

大統領は昨夜の講演の場で、今回のパナマ文書問題は多民族国家であるロシアの内部分裂を狙った、欧米が仕掛けた情報戦であるとして、自分との関わりを否定している。 しかし音楽家の関わったペーパーカンパニーの数が百社を超え、その取引量が2200億円という巨額に達していることが、裏に大物の存在が隠れていることを示しており、大統領の言い訳を鵜呑みにするわけにはいかないようである。

一方、中国の習近平主席については、実の姉の夫が2009年に2つのペーパーカンパニーを設立していることが明らかとなっているが、 今のところ主席本人からのコメントは一切なく、外務報道官も記者の質問に対して「雲をつかむような話」だとしてコメントを拒否している。

しかし、他の副首相と政治局常務委員2人の名前も明らかとなっており、中国政府内部に動揺が広がっていることは明らかで、現にそれを示す兆候が幾つか現れている。 インターネット上からは関係する情報が次々と削除され、 「パナマ文書」「タックスヘイブン」と入力すると「中国の法律に違反している」として弾かれてしまう。 また、中国で放送されているNHKのテレビ放送 も中断され、見ることが出来なくなっている。

政府の強権をもって、どこまで隠し通せるかは分からないが、習近平主席の親族がタックスヘイブンに2つの架空会社を作っていることは間違いない事実だと思われるだけに、周近平自身の巨額の資産隠しに使われていたことは間違いない。  もしもこれから先、資産隠しの詳細が明らかになるようなことになれば、国民の間に共産党指導部への怒りと一党独裁政治に対する疑念が強まる ことは避けられそうにない。 また反政権派にとってはまたとないチャンスとして、習近平追い落としを図ってくるのではなかろうか。

 
 

 
 


腐敗撲滅をスローガンに掲げ、江沢民派を一掃する習近平一派にとって
「タックスヘイブン」 への関わりが、明らかになることは致命傷である。

 
 

 

「世界一貧しい大統領」来日

 

改めて「パナマ文書」の漏洩で政治家の実体を知って頂くまでもなく、政治家のカネにまみれた薄汚い裏面は、既に多くの人々の知るところである。 その代表的な例が米国の大統領候補選び に現れている。 トランプ候補やサンダース候補の支持率を見れば、米国国民が既存の政治家にいかに不信感を抱いているかが分かる。 さもなくば、トランプ氏やサンダース氏があそこまで支持を得ることはあり得ない。

そんな中、6日、「世界一貧しい大統領」という愛称を持つ、ウルグアイの第40代・ホセ・ムヒカ大統領が来日した。   彼は現在は大統領職を退いているが、現職時代からその地位に見合わず、非常に慎ましやかな生活を送っていたことから、「世界一貧しい大統領」と呼ばれていたのだ。 

パナマ文書に記載された「タックスヘイブン」に関わる首脳たちとは、同じ政治家とはいえまさに「月とすっぽん」、「天と地」ほどの違いのある人物である。  本日の題名の意味がお分かりになられたであろうか。 それにしても、そのような世にも希な人物が、このタイミングで来日されたのはなんとも驚きである。 まさに天の計らい以外のなにものでもなさそうだ。

彼は現職時代から大統領公邸には住まず、首都モンテビデオ郊外の質素な農場に妻と住み、菊を栽培。 また運転手付きの公用車に乗る代わりに「中古 車」のフォルクスワーゲン・ゴルフを愛車とし、飛行機移動にはエコノミークラスを使用していた。 

また、大統領報酬の90%程度を貧しい人々や零細企業向けのチャリティに寄付して、自身は月に1000ドル程度で生活。 1000ドルはウルグアイの中流家庭の平均の月収、それだけあれば十分だというわけだ。 大統領を退任したあと現在も、首都から車で30分の畑のわきの小さな平屋に住んで貧しい人達の支援を続けており、上院議員として多くの国民から厚い支持を受け続けている。

 
 

 
 


現職当時から質素な生活を送る、ウルグアイのホセ・ムヒカ元大統領

 
 

来日を前に、朝日新聞の記者とのインタビューで、ホセ・ムヒカ元大統領が語った言葉は、印象的であった。

 ――大統領公邸に引っ越さなかったですね。

 「当たり前だよ。 私はもともと農民の心を持って生まれた人間だ。 だから自然が大好き
  なんだ。 4階建の豪邸で30人からの使用人に囲まれて暮らすなんて、まっぴらだ」

 ――アラブの富豪が、あなたの愛車に100万ドル払うと購入を申し出た噂を聞きましたが。

 「それは本当の話だ。 息子が珍しい車を集めていると言っていたな。 もちろん断ったさ。
  あの車は友人たちからもらった大事な贈り物だ。 贈り物は売り物じゃないんだよ」

 ――「世界で一番貧しい」という称号をどう思いますか。

 「みんな誤解しているね。 私が思う『貧しい人』とは、限りない欲を持ち、いくらあって
  も満足しない人のことだ。
 でも私は少しのモノで満足して生きている。 質素なだけで、
  貧しくはない


 「モノを買うとき、人はカネで買っているように思うだろう。 でも違うんだ。そのカネを稼ぐ
  ために働いた、人生という時間で買っているんだよ。生きていくには働かないといけない。
  でも働くだけの人生でもいけない。ちゃんと生きることが大切なんだ。たくさん買い物をした
  引き換えに、人生の残り時間がなくなってしまっては元も子もないだろう。簡素に生きてい
  れば人は自由なんだよ」

 ――幸せだと感じるのは、どんな時ですか。

 「自分の人生の時間を使って、自分が好きなこと、やりたいことをしているときさ。 今は冬に
    向けて、ビニールハウスにトマトの植え替え作業をしている時かな」

 
 

 
 


ムヒカ元大統領の言動を知ると、同じ政治家でもこれほど差があるものかと驚かされる

 
 

ムヒカ氏は昨日来日された際の記者会見で、日本の若者に次のようなメッセージを送っている。 それは決して若者だけに聞いて欲しい言葉ではない。 今この世で生を得ている人間全てに、聞いて欲しいメッセージであった。

 「私たちは多くの富を抱え、科学的技術も蓄積された時代に生きているが、果たして幸せに
 生きているだろうか。 若者には私たちがしたような愚かな間違いを繰り返さないようにして
 欲しい」

最近HPに書いた記事の中で、この世には世界の99%の富を独占している超富豪がいる一方で、その日暮らしもままならぬ多くの人々がいることを伝えてきた。 「貧乏な人とは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲を持ち、いくらあっても満足しない人のことだ」という、ホセ・ヒムカ氏のメッセージは、貧者だけでなく、1%の超富豪やタックスヘイブンに富を隠す10%の富豪たちにも是非聞かせてやりたいものだ。

 
 

 
 


来日されたホセ・ムヒカ元大統領の言葉は心に刺さる。

我が国で出版された大統領に関する本 「世界で一番貧しい大統領のスピーチ」」
「世界で一番貧しい大統領からきみへ」などはベストセラーとなっている。 
一度読んで見られたらいかがだろうか。

 


 




 

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