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イギリスにとって、ワクチン接種開始の8日と、
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世界で最初にワクチン接種を受けたイギリスの女性。

 
 


コロナ禍とEU離脱交渉に揺れるイギリスは今、国家衰退の分岐点に立たされている。

イギリスにおけるコロナ禍の拡大は未だに一向に収まる気配がなく、日々の新規感染者数が1万人を超す状況が続いており、一番の不安は死者数の増加である。8日の死者は616人、累計では62000人を突破し人口比を加味すると29万人台の米国を抜く勢いである。

そうした厳しい状況下にあるイギリスでは8日、世界で初めてのワクチン接種が行われた。その様子を世界のマスコミが一斉に伝えていたが、米国ABCニュースはイギリスではこの日、12月8日を「勝利の日」として多くの人々が喜んでいる姿を伝えていた。

そうしたニュースを見ていた私が思ったのは、なぜイギリスで世界で最初のワクチンが接種されることになったのだろうか?、という疑問であった。人口比を加味して見れば、世界で最大の死者が発生しているかとらだと思えば納得出来るが、それではなぜ、人口が6800万人の小国・イギリスが世界一の死者数を発生させる事態となったのか?という、新たな疑問が湧いてくる。

 
 

 
 


難航するイギリスとEU間の自由貿易協定。9日の協議の行方が注目されている。

 

 

一方、イギリスが抱えたもう一つの難問は今年の初めにEUから離脱した後の、両者間の貿易協定を巡る交渉の行き詰まりである。協定は来月1日が交渉の期限となっており、残された日数はあとわっずかとなっているが、イギリス近海での漁業権の問題、経済面における公正な競争条件、合意を破った時の対応の3つの問題で交渉は行き詰まったままである。

そうした状況下でEUのフォンデアライエン委員長とイギリスのジョンソン首相との最終的な貿易協定を巡る交渉が9日に行われることになった。もしもこの会談で交渉が妥結しないようなら、両者間の関税ゼロなどを柱とする自由貿易協定(FTA)は破棄されることになるため、年明け以降、イギリス経済が混乱に陥ることは必至である。

ワクチンの接種においても、副作用を巡っての問題が発生する可能性もあり、また、クリスマスにおける人々の接触によって感染と死者の急増が始まった時には、ワクチンの投与の順序を巡って国民間の争いが発生する可能性もありうる。

そうした点を考えると、年明けから春先にかけて、イギリス社会が混乱状態に陥る可能性は決して小さくはなさそうである。どうやら、覇権国家・米国の衰退と同時に、かっての覇権国家であった大英帝国・イギリスの行く末も、厳しい状況が待ち受けているようである。

 

 

 

 




 

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