南極第4日目@

ホーム
上へ
ウシュウアイアから乗船
魔のドレーク海峡を渡る
南極第1日目@
南極第1日目A
南極第2日目@
南極第2日目A
南極第2日目B
南極第3日目@
南極第3日目A
南極第4日目@
南極第4日目A
南極第5日目@
南極第5日目A
再びウシュウアイアへ

氷上キャンプと雪山登山の疲れもあって、今朝は7時半過ぎまですっかり寝込んでしまった。

気になる天候は薄曇り。時々日が射して南極にしては穏やかな天気。今日も探索が楽しめそうだ。とにかく天候に恵まれていることが何より有り難い。大半のツアーが吹雪や冷たい雨に遭遇するという話を聞くにつけ、今回のツアーの幸運が身にしみる。

本日上陸するアルコック(Alcock)島は、他のクルージングや極地観測隊が上陸したことのない、いわば前人未踏の地であるらしい。今回のクルージングの企画会社のペレグリン社はアドベンチャー・スピリットに満ちた会社らしく、安全第一を掲げる他の会社と違って、探検心が旺盛のようだ。

大陸にしろ、島にしろ上陸の可否を決める条件として、
   
   @ ソディアックで上陸する海岸があること、
   A ペンギンやアザラシなどのルッカリーがあること、
   B 登頂できる適当な高さの山があってそこからの展望が優れていること・・・・・等
      があげられるようである。


そういった意味で、今回上陸したアルコック島はまさにうってつけの未踏の島であった。

特にアルコック島には、岸壁にコケ類や南限の草、南極コメススキ、それに珍しい南極青海苔(あおのり)を観察することが出来て、この島に上陸しただけの十分な価値があった。

島の山頂付近には、ヒゲペンギンのルッカリーがあり、換羽の終わっていない子供ペンギンが雛特有の綿羽毛を背中に残した状態で、雛集団を作っていた。お腹がすいて親の帰りが待ちきれない雛たちが十数匹まとまって、海に向かって積雪の急斜面をよちよち歩きで降りていく。

中には雪に滑って10メートルも尻餅ついて落ちていく雛もあって、眺めている私にとっては楽しい風景であった。それにしてもペンギンにはやはり雪がよく似合う。雪の中の子供ペンギンは一段と可愛く見えた。

 

nankyoku10-1.jpg (87680 バイト)

nankyoku10-2.JPG (17183 バイト)

nankyoku10-3.JPG (57709 バイト)

nankyoku10-4.JPG (76849 バイト)

クルージングする
ソディアック



ヒューズ・ベイ(Hugees Bay)に浮かぶ氷山@

縦縞の縞模様が鮮やかであった。


氷山A

氷の密度と太陽光線の当たり具合でコバルトブルーに輝Aく氷山が海面を染めている。

 

ヒューズ・ベイからアルコック島に上陸。

接岸地が非常に狭く砂浜がないため、波が穏やかでないと上陸は難しそうだ

 

コピー (3) 〜 IMG_4980.JPG (185036 バイト)

nankyoku10-6.JPG (178209 バイト)

nankyoku10-7.JPG (100732 バイト)

nankyoku10-8.JPG (104318 バイト)



岸壁の岩肌に苔が生えているのが見える。



地衣植物
(下段「地衣類」を参照)



南極苔の接写


南限の草:南極コメススキ
(ボールペンとの比較から大きさが分かる)

これ以上南には一切の植物が植生しない。

 

nankyoku10-9.JPG (133304 バイト)

nankyoku10-10.JPG (56493 バイト)

nankyoku10-11.JPG (82338 バイト)

nankyoku10-12.JPG (69511 バイト)


南極青海苔

これは食べれる海苔だそうで、日本の南極越冬隊も昭和基地で食したそうである。

岸壁の高台にコロニーを持つ「ヒゲペンギン」。

親の帰りを待ちわびて眼下の海岸に向かって、雪の上を滑り降りていく雛の集団

巣立ちも間もない三匹の
雛達。

 


nankyoku10-13.JPG (42265 バイト)

nankyoku10-14.JPG (82064 バイト)

    nankyoku10-15.JPG (49931 バイト)


親鳥の帰還を待ちわびて中腹まで降りてきた孤高の雛。

回りを一瞥するその姿は成鳥の雰囲気。

アルコック島中腹で。


 

 

 

 

 


bullet

  地衣類   

菌類と藻類の共生植物で、「地衣植物」とも呼ばれている。「地衣体」と呼ばれる特殊な体を形成し、乾燥や低温などの厳しい環境に耐えて、熱帯から極地まで広く分布している。

       
      次回は幻想的な氷山のオンパレードです。ご期待下さい!!


                          戻る 上へ 進む