米気象局が予測する前代未聞の洪水危機
 

 


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5月までに国土の3分の2が洪水に見舞われ、
             2億人が危機にさらされる可能性

 
 

 
 


ネブラスカ州東部のブラッツマウス市の惨状 (AP通信)
 

 
 

 

 
 

3月後半、ネブラスカ、アイオワ、ミズリー州など米中西部では記録的な
洪水に見舞われており、
その被害総額は約15億ドル(約 1600億円)
と試算されており、農畜産業への経済的打撃が深刻となっている。

 


 

かねてから私が皆さんにお伝えして来たこと、それは刻一刻と近づいて来ている世界的な
「政治の混乱」と「経済の崩壊」「巨大自然災害」であった。日本のマスコミはそうした点については言及することは少ないまま今日に至っている。そのため、ほとんどの日本人は多少の混乱や変動はあっても、今の世界がこれから先も 永久に続くものと思っているようだ。

しかし、ここ10年、15年、20年と起きて来ている現象を 真剣に見てみたら、決してそのようにのんびりしている訳にはいかないことに気づくはずである。それが出来ないのは、日本のマスコミが世界で発生している三つの現象「政治の混乱」と「経済の崩壊」「巨大自然災害」について広く世界に目を向け、その実態を正しく伝えて来ていないからである。

私が拝見しているブログ「In Deep」の最近の記事に、「経済の崩壊」「巨大自然災害」が極めて近いうちに発生する可能性が大きいことが掲載されていた。そこには、株式市場と債券市場 の「大暴落」による経済の崩壊と、米国の3分の2が洪水に見舞われ、2億人が危機にさらされる前代未聞の「大艱難」の 発生が間近に迫っていることが記されていた。

大恐慌の発生については、経済の混乱と太陽活動との間には強い関連性があり、今そのタイミングに向かっていることが記されている。また、米国における大洪水については、「今年5月までに国土の3分の2が洪水に見舞われ、2億人が危機にさらされる可能性がある」とする米国気象局の警報に基づいた記事が掲載されている。

私はこれまで米国における自然災害に関するニュースを数えきれないほどお伝えして来た。読者の中には、なんで同じような記事を書き続けるのだろうかと思われた方もおられたに違いない。書いている私自身でもここまで書かなくても、と思ったことが何度もあった。

しかし、米国が記録的な自然災害に見舞われ続けていることをしっかり理解して頂くことは、米国の未来を占うのに必要不可欠な事だと信じて書き続けて来たのである。それが決して意味のないことでなかったことを知らしめる記事が、図らずも「In Deep」に掲載される事となったというわけである。それには何か深い意味があるように感じたので、その一部を転載させて頂くことにした。

先ずは、米国国立気象局の発表を伝えるUSAトゥディの記事である。

アメリカ国立気象局の副局長、メアリー・エリクソン氏は、記者会見で、今年の春を通じて、アメリカの東半分のほぼすべて、合衆国の国土面積の3分の2近くが洪水に見舞われるはずだと語った。
国立気象局によると、アメリカの約25州において、「中程度」から「重大」な洪水が発生すると予測されて おり、現在起きているアメリカ中西部の洪水は、「これから 5月までの春の期間を通して続く事象の予告編のようなものだと言えるかもしれません」とエリクソン氏は述べている。そして、以下のように付け加えた。
今年アメリカで起きる洪水は、過去数年間に経験したものより悪化する可能性があります。 1993年と 2011年に発生した歴史的な洪水よりもさらに悪化する可能性があるのです」

 
 

 
 


大洪水が予想されているエリアは、下の地図を参照すると、ミネソタ、
ノースダコタ、サウスダコタ、アイオアなどミズーリ河周辺地区となりそうである。
 

 
 

 
 

次はこれから先米国が直面しようとしている記録的な洪水について幾つかの報道の内容をまとめた米国のブログ「エンド・オブ・ジ・アメリカンドリーム」の記事であるが、そこにはすでに発生している米国の農家の数十億ドル(数千億〜1兆円)規模の被害の様子や、これから先 3カ月間の大雨や雪解けによる洪水の発生の可能性が大きいことが掲載されている。

アメリカの中央部を襲った洪水は、アメリカの農家の人々に過去数十年で最悪のダメージを与えた。しかし今、アメリカ国立気象局は、この洪水は、単に「これからの春を通じて続く事象の予告編のようなものかもしれない」と述べている。

そのようなことが現実になるのだろうか。私たちがすでに目撃したアメリカ中西部の巨大な荒廃の後、これから洪水はどれほど悪化する可能性があるのだろうか。今現在、すでに何千何万の家や農場が完全に破壊されている。経済的被害の総額は、数十億ドル(数千億〜1兆円)になるとも言われている。しかし、国立気象局などの予測によれば、残念なことに、さらに悪い事態がやって来る可能性が非常に高いのだ。

この冬のアメリカは、非常に雪が多かったが、そのために、今後数週間のうちに、大量の雪が溶けると見込まれている。雨が降らなくとも、その大量の雪解けによる水だけで途方もない洪水を引き起こす可能性が指摘されている。

雪が溶けることに加えて、気象の専門家たちは、今年のアメリカの春は非常に雨が多い季節になると述べている。ウェザーチャンネルは、今後 3ヶ月間で、「アメリカ本土 48州すべての低地で、平年を上回る降水量があるだろう」と予測している。

そして、今後降ると予測される雨は、アメリカ中央部に甚大な洪水を引き起こした大雨を含めた、ここ数週間で降っている豪雨より多くなると見られているのだ。現時点で、ミシシッピ川流域では、すでに「平年の 3倍の降雨量」となっている。

しかし、仮に今回のような大規模な洪水が再び起きることがないとしても、今年のアメリカの食糧生産高は大幅に減少するだろう。今回の洪水では、何千もの農家の人々が、平年の予定通りの植え付けや収穫をすることができなくなっている。それどころか、今年まったく畑を使うことができない人たちも数多くいる。

そして仮に、先ほど書いたようにアメリカの気象の専門家たちの予測通りに、今後 3ヶ月間に大雨や雪解けによる洪水が繰り返し発生するとした場合、これは、現代アメリカ史の中で、前例のない規模の農業被害となる可能性がある。そして、現時点(320日過ぎ)で、アメリカ中西部の北部では、いまだに「 50センチ以上の雪が積もっている」のだ

予想される平年の3倍の降雨量と、未だ積雪している50センチを超える雪の量を考えると、ブログに記されている途方もない洪水の発生の可能性は、決して小さくはなさそうである。何よりも心配なのは農家の方たちの被害である。被害が小さくて済むことを祈るのみである。 更に詳しい情報をお知りになりたい方は「In Deep」をご覧頂きたい。

なお、株式市場と債券市場における「大暴落」による大恐慌の発生予測については、改めて機会をもうけ、お伝えすることにする。

 
 

 




 

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