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カリフォルニア州の山火事、東京都の3倍に

 
 

 
 



カリフォルニア州北部のナパという町の悲惨な状況。

 
 


いよいよ今日から9月、季節は秋である。いつもの年なら、八ヶ岳山麓一帯では皆、長袖のシャツに着替え、夏用の上着はすべてクリーニングに出したものである。しかし、今年は気温は高止まりのままで昨夜もエアコンが必要であったのだから驚きである。

そうはいっても日本では、そうした異常気温によって山火事だとか干ばつで畑作や稲作が壊滅的だといった状態には至っていない。しかし、目を海外に転じるとマスコミはあまり伝えていないが、フランスの干ばつや東南アジア各地の洪水などで、厳しい状況が発生しているようである。

そうした異常気象の最たるものが米国である。カリフォルニア州の山火事の状況については、既に2回にわたってお伝えしているが、20日の記事で焼失面積は1万8000ヘクタール、その4日後の記事では東京都の2倍に当たる40万ヘクタールに達していることをお伝えした。

しかし、昨夜の「国際報道」ニュースでは、発生から1カ月が経過した段階で、焼失面積は更に拡大し60万ヘクタール近くに達しているようで、被害を受けた建物は2500棟を超えており、山火事という表現では言い表せない状況と化して来ているようである。

 
 

 
 


ブドウ畑一帯が全焼し3年程はワインの生産がストップすることになってしまった。

 
 

カリフォルニア州北部の世界的に有名なワインの産地であるナパという町の、ブドウ畑一帯が黒焦げとなって立ち枯れた木々の姿は、悲惨であった。被害にあったワイナリーのオーナーの方は、「数週間後には収穫できるところだっただけにショックでした。火の手の広がりが速すぎて手の付けようがなく、周辺一帯の谷が北から南まで完全に炎に囲まれた状況は、 まるで世界の終りのようでした」と語っておられた。

青々としていた台地一帯が、一夜明けた後には黒焦げの大地へと様変わりしておられたようである。こうした状況の中で気になったのは、火災の煙で喉や肺をやられた方々がかなりおられるようであるが、そうした被災者が病院 で治療を受けにくくなっているという点であった。

それはなぜかというと、カリフォルニア州ではコロナで既に我が国の死者数の10倍に達する1万2000人が死亡している状況にあり、患者数が急増しているため病室が満杯で、一般の患者の診察や治療を受け入れられなくなって来ているからである。

我が国では想像できないことであるが、今米国で発生しているコロナの蔓延は、単に多数の 感染者や死者が発生して大変だというだけではなく、このように、一般の病人やケガをされた方が治療を受けられない状況が発生して来ているのである。

それを考えると、これから先 、もしも冬場にかけて、コロナ禍が第3波としてその強さを増して拡大することになった時には、大変な事態に陥ることになりそうである。更なるコロナ禍の拡大は、単に失業者の多発による 経済の混乱だけでなく、こうした事態の発生もあり得るだけに、要注意である。

 
 

 
 



数千発の落雷と猛暑で燃え広がる山火事


 

 
 

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

 

 
 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 

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