揺れる世界
 

 


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4年目を迎えた徳乃蔵
続発する世界各地のテロ
揺れる世界
白日の下にさらされた米英の大罪
米国でまたもや銃乱射事件
英国首相にメイ内相
国際法廷、中国に厳しい判決
拡大し続ける中国の洪水
またもやフランスで大量殺人事件発生
トルコで軍によるクーデター発生
最新の核爆弾等に関する報告書
トルコで非常事態宣言発令
今度はドイツでテロ発生
拡大し続ける中国の洪水被害
今度は日本で大量殺人事件
米国初の女性大統領候補
太陽フレアーと黒点がもたらす異変
子宮頸がんワクチン提訴へ
徳乃蔵ニュース D
シリア再び内戦状態へ
近づくベネズエラのデフォルト
ドイツにミステリーサークル出現
諏訪湖のワカサギ大量死
中国漁船沈没、海保巡視船が6人救助
激しさ増す洪水
ロシア北部で炭疽症が集団発生
オリンピックを巡る話題
世界に衝撃 怒りの声広がる
台風が示す異常気象
中東情勢を複雑化するトルコの動き
気候変動のサインを見逃すな!
夏の風物詩・花火大会
CERN上空に異様な光景が出現
異例ずくめの世界の気象
成果ないままG20閉幕
世界を驚かせたドゥテルテ大統領の発言
中国で巨人の足跡発見
PERU学校建設の報告 @
無人ロケット「ファルコン9」が謎の爆発
シリアの内戦につながる9・11同時テロ
ユダヤに支配される米国の実体
気になる二つの出来事
米国のカオス気候
悪化する一方の世界情勢
ウォータークロックを告げる台風10号
汚職官僚を失脚させた「正義」の強盗団
再び暗いニュース
マレーシア航空機事故、ロシアが関与か
米国でまたもや列車事故

嫌われ者同士の醜い選挙戦

 
 

 
 


私用メール問題でFBI本部で聴取をうけたヒラリー・クリントン氏

 
 

米国が今、英国と共に衰退に向かっている兆候が見え始めていることは、前回の「続発する世界各地のテロ」で記した通りであるが、それは現在行われている大統領選挙の様子を見ればよく分かる。 一国の大統領としてはあまりに品格に欠けたトランプ氏が共和党の代表とならんとする一方、民主党を代表するヒラリー・クリントン氏はかねてから問題視されてきた「メールゲート事件」で、FBIから3時間半に及ぶ事情聴取を受けている。

FBIとしては今月末までに捜査に関する結論を出す方針であるようだが、その間、トランプ氏がFBIの捜査を受けるような人物は大統領候補としてふさわしくないと、ネガティブキャンペーンを大々的に行うことは目に見えており、前代未聞の「非難合戦」が展開されることになりそうである。 こうした「嫌われ者」同士の醜い選挙戦に有権者はうんざりしていることだろう。

英国もEU離脱でキャメロン首相が9月には辞任することになるので、次期首相に最有力候補とされているメイ内相が就任することになれば、米国と英国は女性の大統領と首相が誕生する可能性もあり、2人の女性が両国の「衰退の末路」を見届けることになるのかもしれない。

今の世界情勢を見ていると次第に世界情勢は混沌としてきており、決して安泰とした状況ではない。 もしもこれから先、欧米とロシア・中国との対立がさらに進んで軍事的衝突が起きることになるようなら、世界の終末戦争は2人の女性首脳がその決断をして、陣頭指揮を執ることになるかもしれない。

 

激しさを増す中国の権力闘争

 
 

 
 


にこやかな顔とは裏腹に恐怖心が一杯の習近平主席

 
 

国家の土台が揺らぎ始めているのは、米国や英国ばかりではない。 中国も同様である。 第2の毛沢東を目指す勢いだった習近平主席がパナマ文書の漏洩以来、一気に弱腰に転じて来ていることは、「要警戒・中国とロシア」で記した通りである。

そうした状況下、江沢民派を中心とした反習近平派による叛乱や、急激な景気低迷で急増している失業者による暴動を恐れる習近平主席は、いま我が身の安全を確保するため批判勢力を次々と逮捕し、処罰している。 昨日の香港テレビは前主席・胡錦涛の側近であった令計画氏に国家機密を盗み出した罪などで無期懲役刑の判決を下 したことを伝えている。

問題は、この令氏の弟・令完成氏が2700点の機密情報を持って米国に逃亡している点である。 もしも今回の判決に弟が不満を持ったなら機密の一部をアメリカの政府関係者に手渡すか、マスコミに流す可能性があるかもしれない。 それはまた米国と中国との関係をさらに悪化させる可能性が大きいだけに、気になるところである。

歴代の中国政府が抱える悩みの一つは1国2制度の香港を抱えていることである。 英国から中国に返還されてから19年目を迎えた香港では言論の自由が保障されているため、様々な面で中国政府に対して反発があり、大規模なデモが発生している。

そうした香港では習主席を批判する本を販売している書店もあり、人気を呼んでいる。 それを快く思わぬ中国政府の諜報機関によって、ここ1年、書店の経営者が次々と拘束され中国に連行されるケースが発生していた。

これでは1国2制度は無いも同然、こうした中国政府の行為に対する反発は強くデモが起きている。こうした香港市民の反発の高まりもあって、連行された経営者の何人かは香港に戻されているが、NHKのインタビューに応じた香港書店の前の店長・林栄基氏は、中国政府の思惑について次のように語っている。

 
 

 
 


 

 
 

 
 


反中国運動が次第に高まってきている香港

 


「中国政府は我々の書店をつぶしたいわけではなく、習近平政権を批判する人物を特定し、本の情報源を封じ込めたいのだ」 「習近平がそうしたことに力を注いでいるのは、共産党内部に権力闘争が発生しているからである」

現政権と江沢民派との間の権力争いが進行してきていることは、これまでにも何度も記してきたが、どうやら共産党内部には習主席に対する厳しい敵愾心が満ちあふれており、一歩間違ったら主席等幹部は命すら失うことになりかねない状況になっているようである。  

信頼出来る超能力者は「2年後以降の中国政府からは習近平氏の姿は消えている」と語っておられたが、問題は、政界から姿を消す状況に至る直前に、我が身を守るため、日本や東南アジアの国々と戦火を交えようとする可能性が大きいという点である。

昨日の中国CCTVは海南島沖合から西沙諸島にかけて中国海軍による大規模な軍事演習が始まったことを伝えている。 演習期間が5日から11日までであることを考えると、これは12日に採決が下る中国との領有権問題に対する国際仲裁裁判所の裁定を、意識したもであることは明らかだ。

これから先、注目しておく必要があるのは国のトップが入れ替わったフィリピンと台湾との交渉の行方である。 親日派であり反中国の姿勢が強かったアキノ大統領に代わってフィリピン大統領に就任したロドリゴ・ドゥテルテ氏と、中国に対する反発心を持った台湾初の女性総統・蔡英文氏がどのような行動に出るかである。

ドゥテルテ氏はフィリピンのトランプと言われるように、常軌を逸した発現を繰り返している人物だけに国際仲裁裁判所の裁定後に、中国に対してどのような行動に出るか注目して起きたいところである。

 

 

 




 

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