存在意義を失った宗教
 

 


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ナフ川を渡って今もなお止まらない避難する難民

 

 
 

 
 



軍の兵士に対し、「仏教徒以外は人間でない」と説法する大僧侶。 
間違いなく「魂の抹消」へと進むことになる人物である。 (アメリカPBS)

 
 

60万人を超す避難民について、避難先のバングラデシュからミャンマーへの帰還を進めるための合意が、ミャンマー政府とバングラデシュ政府との間に成立したことについては、「ロヒンギャ帰還に向け一歩前進」でお伝えした通りである。 

この記事の中で、合意は実現したものの、実行に向けては幾つかの問題点があり、その中で最も気になる点は、今回の大量避難の要因となったミャンマー政府軍や治安部隊、地元の自警団などによるロヒンギャ族への迫害行為について、ミャンマー政府は今でも全面的に否定していることである、と記した。

アメリカPBSの報道では、軍のトップが迫害行為は行っていないと、テレビカメラの前で白(しら)を切り通している(下段の写真)。 よくもぬけぬけと嘘を言い続けるものだと感心するが、これでは、もしも難民が帰国出来たとしても、再び同様の被害に遭遇するる可能性は大である。 さらに驚いたのは、国民の90%が帰依している仏教の 指導的立場にある大僧侶が、軍の兵士を前に語った説法の内容である。

何を語っていたかと言うと、それは次のような、とても宗教に携わっている人間とは思えない「驚天動地」の発言であった。 「仏教徒以外は人間ではない。 したがってロヒンギャの人々の殺害は正当化されるものである」。 これは、仏教指導者が信者を前に説法する内容ではない。 仏陀も光の世界で、さぞや驚かれ、嘆き悲しんでおられることだろう。 どうやら長い歴史の遍歴の中で、ミャンマーの仏教は完全に道を踏み外してしまったようだ。

 
 

 
 


悪魔に魂を売ったエセ坊主の説教を有難く聞く兵士たち (アメリカPBS)

 
 

これまでに何回もお伝えしてきたように、中東を中心に行われている内戦や紛争はほぼその全てがイスラム教という同一宗教の中での、宗派間(スンニ派とシーア派)の争いである。 マホメットも仏陀同様、さぞかし悲しみ苦しんでおられるに違いない。

三大宗教の中のもう一つであるキリスト教はどうか。 イギリス人やスペイン人などのキリスト教徒が南北アメリカ大陸に渡ってイエスの名のもとに、先住民に為したことは、まさに最高レベルの残虐非道な蛮行であった。 今、こうして、三大宗教において次々と誤った教義に基づく言動が表面化して来ているということは、宗教と同時に、宗教指導者たちの「素」が表面化して来ているからに他ならない。 

どうしてそのようなことになってしまったのか? 教祖である仏陀やマホメット、イエスが説いた教えの真実が、その後の各宗教を世に出した指導者たちの考えによって歪(ゆが)められて来てしまったからである。 その典型的な間違いをキリスト教を例に取るなら、イエスが亡くなられてから実に500年という長きにわたって、教祖の説いた教えは指導者層にとって都合のよい内容に次々と書き改められ、今日の教義に至っているのだ。 宗教の大根底にある「輪廻転生」を全く説いていないのがその最たるものである。

ところで、バングラデシュに渡ったロヒンギャ族の人々の数は、ミャンマー軍事政権時代から迫害を逃れてきている人々を加えると、80万人近くに達しており、バングラデシュにおいても避難所周辺の住民の間に不満が起きてきており、同じイスラム教徒であるから暴力事件は発生していないようだが、これから先、避難民の帰還が早期に実現しないと、トラブルが発生してきそうである。

それにしても、ミャンマーに残っていようがバングラデシュに移ろうが、国籍をもらえないロヒンギャ族の人々は、まさに人間扱いされないまま日々を送っているわけで、なんともはや悲劇である。 苦しみと悲しみの渦巻く3次元世界を卒業して、国籍も貧富の差もない高次元の世界・新星「アルス」に向かって、1日も早く旅立ちたいものである。

 
 

 
 


軍のトップが迫害行為は行っていないと、今に至っても発言し続けている。
避難民がミャンマーへの帰国を希望していない理由が分かるようだ。 (アメリカPBS)

 
 

 




 

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