| 
            
            新型コロナウイルスの危機迫るアフリカ水も石鹸もない人々には逃れる手段なし
 
              
                |  | 
                 |  |  
                |  | 外出や移動禁止令が発令された時には、食べ物が手に入らなくなって、
 この子たちは生きていけなくなってしまう。
 |  |  
            
            欧米における新型コロナウイルスの感染の勢いが止まらない中、下段の表を見てもらえればお分かりの様に、米国では感染者数が16万4000人を超して中国の2倍となり、1日の死者数も820人と急増し累計で中国を追い越しそうな状況となっている。 
            
            4月10日の感謝祭までにピークを迎えるだろうと語っていたトランプ大統領も、不要不急の外出を控える措置を来月末まで延長する方針に転換し、死者の数は「10万人に抑えられれば、よくやったと言えるだろう」と危機感を露わにしている。 
            
            こうした方針転換は、大統領に助言している国立アレルギー感染症研究所のファウチ博士が、現在の状況からすると数百万人が感染し、10万〜20万人が死亡する可能性があると伝えたことによるもののようである。米国がこうした状況に陥っている背景には「社会の格差」つまり貧富の差があるのだが、この点については後日改めてお伝えするつもりである。 
            こうした欧米の厳しい状況とは別に、これから先、最も懸念されているのが、公衆衛生の状況が悪く医療体制も充実していない、アフリカなどの発展途上国への感染の拡大である。
            わずか4週間でアフリカではほぼ全土に感染が広がっており、43カ国で5000人を超す感染者が出ている。実際の数はこの数倍に達しいるようで、中でも南アフリカ共和国とケニア
            の感染者数はかなりの数に達しているようである。 
            
            今後、国連は感染の中心が欧米など先進国から途上国へ移ってさらに感染が拡大するようなら、百万人単位の死者が出る可能性があると警告している。それは、アフリカなどの途上国では、300万人の人々が感染予防に最も有効とされる石鹸ときれいな水での手洗いが出来ない状況にある上に、医療体制が整っておらず集中治療用の病床や人工呼吸器がほんのわずかしか用意されていないからだ。 
              
                |  | 
 |  |  
                |  | 不安を訴える南アフリカの住民
 |  |  
            なんといっても心配なのは、感染予防に最も有効とされている石鹸ときれいな水による手洗いの問題である。というのは、アフリカでは以前からお伝えしているように、ここ2年間ほどひどい干ばつが続いており、水道が使えない生活者の数が1800万人に達しているからである。 
            
            更に心配なのが、感染拡大が本格化した時に先進国の様に、外出や移動の制限を課すことが出来にくい点である。というのは、人々は毎日の食事をとるために働き
            に出なければならない状況に置かれているため、外出や移動制限に従うわけにはいかないからである。 
            
            もしもこれか先、先進国の感染者や死者の数が1,2カ月で収束に向かうことが出来たとしても、アフリカや中東、南アメリカなどの国々の感染者
            の拡大を防げなくなった時には、我が国や欧米諸国とは比べ物にならない悲惨な状況が展開されることになりそうである。 
            
            更に最悪の場合は出稼ぎでよその国に出ている人々は、1〜2年は自国に戻ることが出来ない状況に陥るかもしれない。そうした状況を抑えるには先進国からの支援金が必要不可欠である。幸いにも、先のG20の首脳会議で支援については意見が一致したようなので、一刻も早く支援をしてやってほしいものである。 
            
            そうした状況下、我々の為せることは「国境なき医師団」等を通じて少しでも感染者の治療が出来るように協力することではなかろうか。 
            
            徳乃蔵への来館者の皆様から寄せられている義援金に私の気持ちを加えて、本日、国境なき医師団に寄進させて頂きましたので、ご報告させて頂きます。感染を阻止するために少しでも役立って頂けることを心から願っています。天の大神様よろしくお願いいたします。 
              
                |  | 
 |  |  
                |  | 2年ほど前から始まった干ばつで水不足がまん延
 
 
 |  |  
                |  | 
 |  |  
                |  | 彼らには手洗いの水だけでなく石鹸もないのだ。
 
 
 |  |  
              
                |  | 
 |  |  
                |  | 数週間ぶりに来た給水車にバケツを持って群がる住民。手にした水も数日で底をつく。
 |  |  
            886 
              
                | 
              
                |  | 
              
                | 国名
 
 | 感染者累計 | 3月30日の追加感染者数
 | 死者累計 | 3月30日の
 追加死者数
 
 |  
                | 中国
 
 | 81518人 | +48人 | 3300人 | +5人 |  
                | イタリア
 
 | 101739 | +4050 | 11591 | +1568 |  
                | 米国
 
 | 164253 | +22029 | 3170 | +820 |  
                | スペイン
 
 | 87956 | +14721 | 5982 | +1734 |  
                | ドイツ
 
 | 66885 | +4450 | 645 | +212 |  
                | イラン
 
 | 41495 | +6087 | 2757 | +240 |  
                | フランス
 
 | 44550 | +6975 | 3024 | +418 |  
                | 韓国
 
 | 9661 | +125 | 158 | +4 |  
                | 日本
 
 | 1866 | +87 | 56 | +2 |  
                | 世界計
 
 | 785、807 | +63161 | 37,820 | +3837 |  |  |  |  
              
              
            北朝鮮のミサイル発射 
              
            話は変わるが、それにしても驚かされるのは北朝鮮という国の最近の振舞である。世界中がコロナウイルスの感染で揺れているというのに、相も変わらずミサイルの発射実験を続けている。
            29日の打ち上げは飛行距離が約230キロの短距離弾道ミサイル2発で、3月だけでも既に4回目である。 
            
            さすがに弱腰の韓国政府も、今はミサイルなどの実験をしている時ではないはずだと、少々強い声明を出している。北朝鮮とて中国との往来は多かっただけに、感染者が出ていないなどということはあり得ない
            。もしかすると、軍の中部にも感染者や死者が出てきているために、国民や軍から目をそらさせるためにミサイル実験を繰り返している可能性もありそうだ。 
            
            それにしても、世界が新型コロナウイルスのまん延で不安に襲われているこの時期だけに、世界の見る目が厳しくなることは避けられないはずだ。お利口な金正恩氏にしては信じ難い行為である。 
              
                |  | 
                 |  |  
                |  | 
                打ち上げられた弾道ミサイル
 |  |  
            
 
              
                |  | 
                 |  |  
                |  | 天はこの姿をどうご覧になっているだろうか
 |  |  
             
               |