厳しさを増す北朝鮮問題
 


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厳しさを増す北朝鮮問題
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トランプと金正恩の言葉の応酬激化

 

 
 


国連総会で金正恩委員長を厳しく糾弾するトランプ大統領  

 
 

今、年に一度の国連総会が開かれており、次々と各国の首脳が演壇に立っている。 その中で最も注目されたのが大統領就任以来、初めて出席するトランプ大統領の演説。 なかでも北朝鮮問題に対する発言であった。 演壇に立った大統領は金正恩委員長を 「ロケットマン」 と揶揄(やゆ)し、「彼は政権を自滅に追い込もうとしている」とかなり厳しい発言を行った。

それに対して金正恩委員長は 「トランプ大統領は政治家ではなく、火遊びを好むならず者、ごろつきに他ならない」、「世界の面前で私と国家の存在そのものを否定 し、侮辱するという宣戦布告をした以上、我々も史上最高の超強硬な対応措置を断行することを 、慎重に考慮することになるだろう」 とする声明を発表。 

この声明の後、国連総会に出席していたリ・ヨンホ北朝鮮外相は、「私の考えでは、過去最大級の水爆実験を太平洋上で行うことになるのではないか」と発言している。   また、今朝のニュースは、宣戦布告をしたからには、米国の爆撃機が我々の上空に入らなくても、任意の時に撃ち落とす権利を保有することになる、とする発言も伝えている。

こうした口げんかだけでなく、国連の安全保障理事会で制裁決議以降、米国は北朝鮮に対する独自の制裁措置を実行に移しており、北朝鮮問題は一歩、一歩、厳しい局面に向かって動き出していることは間違いない。  

この北朝鮮問題を考える上で何より大事なことは、金正恩政権がなにゆえこれほどまでに強固に、核開発とミサイル開発を進めようとしているかという点である。  その重要な点についてマスコミは伝えずにきているが、9月8日付の記事 「北朝鮮、加速度を増す核・ミサイル実験」で、私は次のように明記してお いたので、よもや忘れてはいないと思うが、再度記しておく。

北朝鮮が核とミサイル開発に注力している最大の理由は、米国が中東の石油の利権を我が物にしようと、ブッシュ親子をして、イラクのフセイン大統領やリビアのカダフィー大統領を政権の座から引きずり下ろし、残虐な死をもたらしたことである。 

明日は我が身と考えた金正恩総書記一族が、第3のフセインやカダフィーとならないために考え付いたのが核の保有であった。 だからこそ、核の最終目標を水爆におき、米国を射程圏内にする ICBM (大陸間弾道ミサイル) の保持を目指したというわけである。

 
 

 
 


トランプ大統領の発言に金正恩委員長が強く反発。両国の反発は一段と強まってきた。

 

 
 

注目すべきプーチン大統領の発言

 
 

 
 


プーチン大統領は国際会議の後、他の各国の首脳が決して
語ることのない、北朝鮮の核とミサイル開発の裏事情を語った。

 
 

実は、数日前、私の 伝えた考え方が間違っていなかったことを裏付ける発言が、国連総会に先だって行われた国際会議において、ロシアのプーチン大統領から発せられているのである。 読者はご存じだろうか。 発言のポイントを記すと次のようになる。

イラクのサダム・フセインとその家族は (米国によって) 殺され、国も破壊された。 リビアのカダフィー一族も同じ運命をたどった。 北朝鮮はそれを十分に承知している。 だから、北朝鮮は自らが安全だと感じるまでは雑草を食べてでも、核とミサイル開発を止めることはないだろう。 それゆえ、制裁を使い、圧力をかけるのは無駄で効果はないのだ。 

まさに、プーチン大統領の発言の通りである。 金日成 (キムイルソン) 以来、金(キム)一族が3代にわたって、米国による理不尽な攻撃から自らの命を守るには、核戦力を保持するしかないと考えて、水爆と ICBM (大陸間弾道ミサイル)の開発に力を注いで来たことが、お分かりになられたであろう。

それゆえ、トランプ政権がどのような強固な制裁措置を取ろうが、脅しをかけようが、金正恩一族の身の安全を保証しない限り、たとえ雑草を食べても、核とミサイル開発は止めることはないと、考えるのが正解のようである。  それにしても、各国の首脳もマスコミも、米国への配慮からと思えるが、こうした事実をいつになっても伝えないないのだから情けない。 

 

核とミサイル開発に対する北朝鮮の姿勢

 
   
 


ICBM(大陸間弾道ミサイル)の2回目の実験によって、また一歩完成に向かって
近づいたようだ。 トランプ政権が完成前に攻撃に出ることは間違いなさそうだ。

 
 

北朝鮮の核とミサイル技術が急激に進歩を遂げた裏には、ソビエト連邦が崩壊した後、ロシアから設計図やエンジンそのものが「やみ市場」を通じて北朝鮮に渡っただけでなく、優秀な技術者が北朝鮮に引き抜かれた事実があったよう である。  大事な点は金正恩一族の核とミサイル開発に対する姿勢が、世界が考えているように、甘くないという点である。

北朝鮮はロシアの技術者から高度な技術を熱心に学ぶ一方、その技術の取得が終りに近づいた段階で、技術者をロシアに帰国させ、その後は一切入国を禁じ、 北朝鮮女性と結婚して残った一部の技術者にも、核施設の中には立ち入らせないようにして来たのである。 つまり、北朝鮮はある段階から 他に依存せず、独自の力で開発を進めて来たというわけである。

そのため、ソビエトですら、現在、北朝鮮の核とミサイル開発がどこまで進んでいるか分からない状態で、今日に至っているの だ。 いかに金正恩一族が我が身を守るために、用意周到に核とミサイル開発を真剣に進めて来たかが分かろうというものである。

それだけに、もしも米国が金正恩委員長を亡きものとする兆候を見せた時には、「火星12号」によるグアム島の米軍基地 周辺へのミサイル発射、もしくは核弾頭の発射もあり得ると考えておいた方がよさそうである。  それにしても、直近のトランプ大統領と北朝鮮のやり取りは常軌を逸している。 いずれにしろ、トランプ大統領が水爆と ICBM の完成までに、何らかの軍事的行動をとることは避けられそうになさそうである。

 

 




 

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