コスモ石油の爆発と福島原発のメルトダウン

コスモ石油のタンク爆発

コスモ石油工場・千葉製油所で発生した液化石油ガス（ＬＰＧ）タンクの爆発事故は、今も延焼が続いているようであるが、同社に勤務する人物を発信元とする次のような情報が流れているが、コスモ石油株式会社の広報室からは、「タンクに貯蔵されていたのは「LPガス」であり、燃焼により発生した大気が人体へ及ぼす影響は非常に少ないと考えております」というコメントが発表されているので、ご注意頂きたい。

コスモ石油の石油タンクの爆発により有害物質が雲などに付着し、雨などといっしょに降るので外出の際は傘かカッパなどを持ち歩き、身体が雨に接触しないようにして下さい！！

ただ、身体に影響がないことはあり得ないので、近隣の人、特に気管支や肺に障害を持つ方や子供さん、お年寄りの方はマスクをするなり、雨の日に肌を晒さないようにご注意された方がよいかもしれない。

　

福島第一、第二原発の危険性

午後３時半に爆発が起きた福島第１原発であるが、どうやら恐れていた燃料棒の被覆融解が始まったようである。政府は避難範囲を１０キロメートルから２御キロに広げる処置を取ったが、その詳細はすでに４時間が経過しているというのに、一向に発表されないまま時間が経過している。

燃料棒の被覆融解が進んでメルトダウンが起きることを防ぐために１６台の冷却水をつんだ自衛隊の車両が向かっている。これだけでも不安が募るが、ロシア政府が日本に近い極東の沿海地方やサハリン州、ハバロフスク地方、カムチャツカ地方などで放射能の検知態勢を最高レベルに上げると発表したニュースと併せて考えると、福島第一原発の放射能漏れの危険性は決して低くないようである。

２５年前のチェルノブイリ原発事故の体験国だけに、その恐ろしさを一番に知っているに違いない。

地震による原子力発電所のメルトダウンによって発生する放射能の漏れについて、２００９年８月１６日の「近づく東海地震」と１８日付の「転ばぬ先の杖」に関連記事を掲載しておいたので、念のためご覧になっておいて頂きたい。政府の発表を鵜呑みにするのもまた危険であることを、頭に入れておいて頂きたい。

流言飛語に惑われることは注意しなければならないが、下の記事を見ると、政府や当局の発表がいかにあてにならないかを物語っている。記事には、原子力安全・保安院は「現在、同原発から半径１０キロ以内に設定した避難地域を拡大する必要はないとしている」と書かれているが、それがすぐに２０キロに拡大された点を考えると、当局の発表を鵜呑みにするのが危険であることが分かる。

いずれにしろ、原発から１００キロ以内にお住まいの方は、情報に細心の注意を払って頂きたい。万が一の場合は、何を差し置いても、遠隔地に避難することである。東京方面は混雑するかもしれないので、むしろ北海道方面の方が安全かもしれない。寒さを逃れるなら沖縄である。

幻視者からメルトダウンに関するヴィジョンを見たとの連絡がないから、大事には至らずにすむと思うが、本格的なメルトダウンに進まないよう、今夜は必至に祈るつもりである。
　

【関連記事】

地震：国内初「炉心溶融」か　セシウムを検出　福島原発