ドイツ軍もシリアへ
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世界の異常気象

フランスの同時テロが導く不穏な動き

 
 

 
 


ドイツの偵察機トルネード6機がシリアに向かうことになった
戦闘機に刻まれたドイツ軍のマークを見ると、先の戦争を思い起こす

 
 

世界情勢は案じていた通りの方向に向かって動き始めたようだ。 シリアに於けるIS(イスラム国)への空爆作戦に新たにドイツとイギリスが参加することになった。 ドイツはシリアで行われているフランスや米国の空爆を支援する形で参加。 派遣する軍機は、フリゲート艦1隻、偵察機・トルネード6機、空中給油機1機、そして空軍と海軍の部隊は最大で1200名が派遣される。

フリゲート艦はフランス軍空母の護衛のため、偵察機はISの動向を偵察するため、空中給油機は米軍戦闘機などへの給油のためである。 ドイツはこれまで、地域紛争への介入は慎重な姿勢を貫いて来ており、2003年のイラクに対する軍事作戦にも参加してこなかった。

そのドイツがこれだけの部隊を派遣すると言うことは異例である。 また一方、ISへの攻撃をイラクに限定してきたイギリスも、シリアまで拡大する方向で動き出した。 恐らく数日中に議会で承認され実行に移されるものと思われる。 これで、欧米の主要国、米国、フランス、ドイツ、イギリス全てが揃ったことになる。 それにロシア軍までが加わるのだから尋常ではない。

 

欧米参戦の裏にあるもの


今回の欧米各国の一連の動きを見て衝撃を受けたのは、ニューヨークの同時テロとパリの同時多発テロの発生後の動きがあまりに似通っていることである。 9・11同時テロの発生後、米国は時をおかずしてアルカイダ撲滅を旗印にアフガニスタンに派兵、その作戦に真っ先に同調したのがイギリスであった。 その後、核兵器保有を理由に攻め入ったのはイラク。 そうした一連の動きは読者もご承知のはずだが、中東に於ける地獄絵は今でも続き、その流れがシリアの内戦へと発展し今日に至っているのである。

一方、今回のパリの同時多発テロは、世界中のテレビが度を超した報道で事件をアッピールし世界の注目を集める中、タイミング良く、対立中の欧米とロシア・中国をはじめ、世界の首脳が一堂に会する気候変動会議・COP21が開かれ、あれよあれよという間にドイツとイギリスの参加によって、IS作戦が拡大するところとなった。 なんともニューヨークのテロ後の動きとよく似過ぎてはいまいか。 一歩退いて眺めてみると、二つの同時テロの裏に潜む闇の世界のシナリオが透けて見えてくる。

今回の軍事作戦の不気味さは、欧米各国によるシリアでの軍事行動がロシア軍の空爆と重なることである。 一歩間違ったら、「欧米対ロシア・中国」の戦い、つまり世界最終戦争「ハルマゲドン」に向かうことになるだけに不気味だ。 その点で私が一番気になるのが、NATOの一国であるトルコとロシアの対立が時を同じくして始まったことである。 タイミングがあまりに絶妙過ぎはしないだろうか。

 
 

 
 


トルコ軍機により撃墜されたロシア戦闘機
3人の兵士の死亡は、ロシア国民にトルコ憎しの感情を大きくしたことだろう

 
 

様々な疑問


今回の一連の動きを見ていて、私が疑問に思った点を記しておく。

 @

フランス軍空母の護衛のために派遣されるとされるドイツのフリゲート艦は、一体いかなる敵からフランス軍を守ろうとしているのか? ISが戦闘機を飛ばして空母を攻撃など出来るはずがないではないか。 彼らがそこまでの戦力を持っていることはあり得ないのに、なにゆえフリゲート艦を派遣する必要があるというのか。 想定しているのはロシア機からの攻撃ではないのか。

A 

これほど各国が莫大な戦費とイラク市民のさらなる犠牲を覚悟の上で空爆を実施するなら、なぜISの戦闘行為の資金源となっている 、1日6万トンにも及ぶ石油の闇取引を押さえることに、力を注ごうとしないのか?

B

トルコ政府はISとの石油取引で利益を得ており、ロシア機の撃墜はISからの密輸ルートを維持するための攻撃だったとする、ロシアのプーチン大統領の発言は正しいのか?  トルコのエルドアン大統領は、プーチンの主張が正しいという証拠が明らかになったら自分は即刻退任するとし、プーチン氏に対して貴方は同じ覚悟があるのかと問いただしている。

何より私が心配しているのは、シリア政府軍、反政府軍、IS、アルカイダの四つどもえの内戦だけで、シリア国民の半分近い人々が、国内、国外の難民となっているというのに、さらにロシア、米国、フランス、イギリス軍による空爆が加わったら、市民に対する被害は一段と広がることになりはしないかという点だ。

現に、ロシア軍の空爆でたくさんの罪もない市民たちが家を破壊され、家族を失っている。 空からの空爆で一般市民に被害が出ないなどと言うことはあり得ないことである。 さらなる犠牲を払って、ISやアルカイダが壊滅するならまだしも、規模が小さくなっても彼らがゲリラとして存続し続けたら、被害はさらに広がり続けるだけである。

「闇の勢力」やそれに荷担する輩たちにとっては、シリア市民など虫けらに過ぎないのだろうが、そんな残虐非道な行為がいつまでも許されるはずがない。 最後の一厘(りん)の天罰が下される時は刻一刻と近づいているはずだ。 是非そうあって欲しいと願わずにはいられない今日この頃である。

 
 

 
 


トルコ政府の石油の闇取引の真相は?
ロシア機撃墜は、ISからの密売ルートを維持するためにトルコが意図的に行った
とするプーチン大統領に対し、

 

 




 

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