一段と厳しくなった噴火状況


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現場の状況を確認・騒音の凄さに驚く

 
 

 
 


大涌谷から立ち上がる噴気はテレビで放送されたものより、かなり凄くなって来ている。
 「大涌谷周辺の地震情報」に掲載した写真と比べたら、 その差が分かるはずだ。
なんと言っても驚かされるのは、噴気の量だけでなく噴出音の大きさである。 噴出して
いる場所から1キロ近く離れていても、その轟音を聞くと恐怖心が涌いてくるほどである 。
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一昨日までにもたらされた情報で、箱根の噴火が現実となる可能性が大きくなってきたことを感じた私は、昨日、5月18日、箱根の噴煙の実際の状況を 我が目で確認するため、箱根の大涌谷に向かった。 これまで箱根には行ったことがないため、噴煙を上げている場所がどこにあって、どこから眺めたら良いのか見当がつかなかったが、ぶっつけ本番で訪ねてみることにした。

箱根の町を過ぎた後、所々に立っている案内板を頼りに大涌谷を目指して進んでいくと、報道されている通り、途中で進入禁止の柵が作られ係官が立っている場所に出た。法を犯すわけにはいかないので、その場を離れて 迂回して走っていると、一瞬、噴煙らしき煙が目に入った。

急いで車を止めて近くの高台に登ると、彼方にもくもくと噴煙を上げている状況が目に飛び込んできた。 風に煽られて噴煙の高さは200メートルほど達しているようだ 普通に走っていたら気づかず通り過ぎてしまうに違いない一瞬であった。私の思いを実現させるために天が 気づかせて下さったに違いない 。 これまでにもマチュピチュなど海外の遺跡探索などで、こうした事はよくあったことである。

ふと気づくと、近くの高台に立って撮影している私の耳に、ものすごい轟音(ごうおん)が飛び込んできた。 しばらくの間、近くに工場か何かがあってそこから発せられる音だと思いながら撮影していたが、 山の中に工場があるはずがない。 気づいてみると、それはなんと、彼方の大涌谷で地下から噴気が吹き上がる際の鳴動であった。

前回「大涌谷周辺の地震情報」、「飛行機が低空飛行する時のような不気味な音がするようになってき た」と、現場近くで働いている人が語ったことをお伝えしたが、これほど凄い音だとは思っていなかっただけに、大変に驚かされた。 

まさにジェット機が目の前を飛ぶ時のような凄い轟音(ごうおん)で、この音が自分が目にしている噴気の噴出と関係あるのだと思った瞬間、一気に恐怖心が わいてきた。 テレビでは轟音のことなど一切触れていない。 私が今聞いている音を画像と一緒に流したら、視聴者はさぞかし驚かれることだろう。

何事も我が目、我が耳で確かめることが一番だと感じた。 これまで世界中の遺跡を探索して歩き、我が身をその場に立たせたことが、歴史の真実を知るための重要な力となった来たわけであるが、今回もまた、噴気を上げている現場の状況を実際に我が目に確かめ、 その発する轟音(ごうおん)を我が耳で聞いたことによって、噴火の徴候を自分の感性で、感じ取ることが出来たと言うわけである。

 
 

 
 


600ミリレンズでクローズアップして眺めてみると、
噴気の立ち上がる勢いの凄さが実感できる。その轟音が
1キロ以上離れた撮影現場にも聞こえてくるのだから凄い!
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噴気を上げる山林

 

撮影を終えた後「大涌谷周辺の地震情報」に記した、「森林から噴気が上がり、周囲が蒸気に包まれている」と伝えられた場所を探しに、道路沿いの山の中に入ってみた。 当てずっぽうで 自分の直感だけを頼りの探索である。 噴気の危険性を考えて、持参して来た「マスク」と「ゴーグル」を着けることは忘れなかった。

30〜40分探しただろうか、かすかな匂いに引きつけられて林の一角に入ってみると、木々の中に煙のような白い蒸気がただよっている場所に出た。 臭気に引きつけられるように、さらに奥に入ってみると、辺り一面がかなり広い範囲で木が倒れ、地面から真っ白い噴気が上がっている場所に出た。 おそらくこの場所が、伝えられた山林のようだ。 これは凄い!

急がないと臭気でやられてしまうので、急いで撮影し林沿いに歩いて元の道に出ると、何とそこには立ち入り禁止の柵が建てられていた。 最初にその場に立っていたら入れなかったが、知らぬが仏で、少しばかり離れた場所から入ったのが幸いし、撮影が出来たという次第である。

やっとの思いで撮影を終えて箱根の街に向かっている最中も、小規模な噴煙が上がっている光景が目に飛び込んできた。近くの方にお聞きしたところ、噴煙を上げている場所は常時5〜6箇所 あり、噴出しては消えて移動しているとのことであった。

今回はその中で最も凄い噴気の場所の2箇所を目撃することが出来たわけだから幸運 であった。 それにしても私のHPの読者は幸せだ。 何の危険にも遭わず、時間を割くこともなく、パソコンやスマホを開けば、報道規制でマスコミが伝えていない現場の様子を、こうして気軽に見 ることが出来るのだから。

 
 

 
 


これは山火事の後の様子ではない。地下から吹き出た噴気で
木々は枯れ果てて倒れ、硫黄の匂いが辺りに漂ているのだ。
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1時間に3回の地震

 

撮影を終え山を下っている途中、芦ノ湖を望む公園に立ち寄ったところ、犬を連れて散歩中の女性に出会った。 その女性に先程の地震に気づきましたか?と聞かれた。 エッ、地震があったんですか! と一瞬驚いたが、思い当たることがあり、あ〜あれは地震だったんだと気づかされた。

 実は撮影の途中で廃屋になった小屋の脇を歩いていた時、突然、トタン板がぶつかる音がしたので驚いたが、彼女に出会うまで、それが地震で揺れたトタン屋根の音だとは思わなかったのだ。

その女性は11時から12時頃までのおよそ1時間の間に、3回揺れましたよと教えてくれた。 帰宅した後、気象庁の地震情報を見ると、3回連続した地震の内、最後の震度1しか載っていなかったが、彼女は他の2回もしっかり感じたと言っておられた。

噴気の噴出する様子と轟音、硫黄の臭気を体験してきた直後だっただけに、3回の揺れには一瞬恐怖心を感じた。 私が見てきた様子を話すと、女性も少々動揺した様子で、 「気楽に子犬を散歩させている状況ではないようですね」言って、急いでその場を立ち去られた。

一方、私も彼女が話してくれた地震の感じ方を聞いて不安感が増すところとなった。彼女が公園の土手に座っていた時に感じた3回の揺れは、いつも感じる地震とは異なり、爆発した空気のエネルギーに包まれ、体ごと揺り動かされ るように感じたそうだ。

どうやら、一般的に我々が感じる地殻の揺れとは異なる揺れ方で 、それが学者が言うところの「火山性地震」というものであるようだ。 それまでかけずり回っていた子犬はひどくおびえた様子で、その後、彼女の元から離れなくなってしまったという。 子犬にとっても、相当ショッキングな揺れであったようだ。

 

新たな情報

 

そんな探索を終え自宅に向かって車を走らせている途中、地震の研究に携わっている方から新たな情報が伝えられた。それは山体膨張に関する情報であった。箱根の噴火が騒がれ始めた頃 から、既に8センチの山体膨張が起きていることは知らされていた。

更に16日に東海道新幹線に乗っておられた方から、今、テロップで12センチの山体膨張のニュースが流れていますという驚きの情報が伝えられた。 しかし、私は読者の方々に余計な恐怖心を引き起こさせてはいけないと思い、その話をHPに記載するのを躊躇していた。 なぜなら、山体の5センチの膨張は噴火につながることを、以前、 有名な地震学者からお聞きしていたからである。

読者はたかが5センチと思われるかもしれないが、一般の住宅の10坪や20坪の庭先が5センチ持ち上がったというなら、笑って済ませられるかもしれないが、 それとは比べものにならないほどの広大な面積が5センチ盛り上がると言うことは、尋常なことではないのだ。 ましてそれが、12センチとなるとただ事ではない。

ところが、帰宅中に知らされた新たな情報では、18日の早朝の観測で膨張の大きさは、なんと18センチに達したというのだ。 幸い電話をもらったのがコンビニで休憩中だったから良かったものの、万一、運転中に聞いていたら気が動転して危うく事故を起こすところであった。

18センチというのは凄い膨張率である。 と同時に私を驚かせたのは、膨張率拡大のスピードである。およそ1週間で6センチづつ拡大していることを考えると、月末までには20センチを超えて24〜25センチに達しそうである。 そうなったら学者の考えている噴火の前兆の5倍近くに達することになる。 それを考えると時期とその大小は別にして、 どうやら箱根の「噴火」は避けては通れそうもなさそうである。 あとは「蒸気爆発」程度で終わるか「マグマの噴火」に至るかである。

おそらく地震学者たちは、今回の18センチの隆起で、噴火は確定的だと判断されたに違いない。  因みに富士山の山頂付近の現在の山体膨張は約2センチである。 しかし、天の龍神様が延命のため に手を打って下さるようなら、時は先に延ばされるかもしれない。  学者の方々の考え通りにならないことは、富士の噴火が押さえられていることを見ればお分かりの通りである。

とはいうものの、現在、箱根の山々が相当厳しい状況に追いこまれていることは間違いなさそうである。 むやみに恐れる必要はないが、周辺にお住まいの方はしっかりと心の準備と食料品などの備蓄、それに「マスク」や「ゴーグル」などの防塵具の用意だけはしておいて頂きたい ものである。 準備に勝る用心は無いからである。




 

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