中身のない合意で終わった米朝会談


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中身のない合意で終わった米朝会談
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ウォータークロックの到来を実感する時
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世界に広がる記録的な猛暑
世界を驚かせ続けるトランプ発言

演出に終始したトランプ大統領

 
 

 
 



満面の笑みを浮かべて会談の成果を語る二人。 しかしその実態は。

 
 

世界が注視した米朝首脳会談。 見事に演出されたその会談は世界のマスコミを一人占めにしたものの、実りある成果は得られないものであった。 前回、私が記した通りの結果だったというわけである。

会談は日本時間の10時から始まった。 先ず取材班が目にしたのは演出された二人の出会いの場面であった。 ホテルの通路を反対側から両者が歩み寄り、両国の国旗が飾られた正面で出会って握手を交わす。 まさにミリ単位で調整された出会いの演出劇であった。

その後、12秒間の長い握手が続き、その間、キム・ジョンウン委員長に話しかけ続けるトランプ大統領。 しかし、キム委員長は英語は話せない。 それを考えると、皆カメラを意識したマスコミ向けに行われた演出劇であったことが分かる。 数ヶ月前までは、ののしり合っていた二人がこれ見よがしに肩をたたき合って親しげに振る舞っている姿は滑稽であった。

わずか38分間の二人だけの対談を終え、出てきた二人は満面に笑顔を浮かべて記者に手を振り、トランプ大統領は「素晴らしい会談であった。 だれも想像できない程うまくいった」と得意げな表情。

しかし、その後発表された共同声明の内容は非常にあいまいなものであった。 会談の最も重要な議題であった「核の完全な非核化」については前向きに検討するというものの、その方法や時期などについて具体的な方法は一切明らかにされておらず、トランプ大統領が自慢する程、素晴らしい会談とは言い難いものであった。

それにしても、今回の会談の様子を見て驚かされたのは、GDP(国内総生産)比では米国の1100分の1しかなく、アフリカの小さな国・ガボン程度の規模に過ぎない北朝鮮の指導者を、世界ナンバーワンの大国のトップがこれほどまでにご機嫌取りする会談は見たことがない。

これも皆、歴代の大統領が為し得なかった史上初の会談を行い、世界平和に向けて対話に踏み出したことをアピールし、出来たらノーベル平和賞を手にし、11月の中間選挙に大勝しようとするなんともさもしい魂胆が見え隠れする演出であった。

中身のない内容の会談であったことを誰よりも自覚していたのはトランプ大統領自身。 だから、それを隠すためにメディアに対して1時間半もの時間を使って、釈明せざるを得なくなったというわけである。 

記者会見の席で、かねてから言って来た「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」 が、共同声明では一触れていない点を質問されたトランプ大統領は、1日では時間が足りなかったからだと釈明。 しかし、通訳だけを同席させた二人だけの会談時間がわずか40分足らずでは、胸襟を開いて心から話し合うことなど無理であることは最初から分かっていたはず。

こうした結果になった真相は、今回の対談が「初めに会談ありき」で始まったため、十分な詰めの協議が出来ないまま、無理押しして実施されたことであった。 そのため、詳細の詰めは後回しにして、とりあえず世界から注目を浴びた会談を実施するところとなったというわけである。 マスコミはいい迷惑。

一方、喜んだのは北朝鮮。 これまでの発言となんら変わらない内容の共同声明でありながら、自身の「体制の保障」を獲得したキム・ジョンウン委員長はさぞかし満足 し、ほくそ笑んでいることであろう。 一方、トランプ大統領はこれから先、目指す完全な非核化が日延ばしされ、その裏で北朝鮮による核とミサイル開発が進む可能性があるだけに、 気の抜けない日々が続くことになりそうである。

はっきりしているのは、キム・ジョンウン氏は絶対にトランプ大統領が唱える「完全な非核化」を受け入れることはないという点である。 アフリカの一小国と同じレベルの国が、三代にわたって膨大な経費をつぎ込んで開発した核とミサイル開発を放棄するはずがないではないか。 しかも、ジョンウン氏の裏には中国とロシアがついているのだ。 それが分からないようなトランプ氏なら、しょせん不動産屋どまりと言うことにある。

 
 

 
 


夜7時には機内の人となったトランプ大統領。 
満足げな顔は機内では消えていたに違いない。

 
 

 




 

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