欧米の地方自治体の財政難

 

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スペイン・州政府の危機

国家財政の破綻が心配されている南欧諸国、そのスペインでは ここに来て、カタルーニャ州やバレンシア州など地方政府が次々と財政難に陥り、中央政府への支援を要請する事態が発生してきている。カタルーニャ州 は17ある州の内最も大きい州で、国民総生産(GDP)の20%を占めており、支援要請額は50億ユーロ(5000億円)に達している。

州政府発行の地方債の返済期限が次々と迫る中、支払い資金が 底をついた多くの州政府は政府からの支援が滞ればデフォルト(財政破綻)するしかない状況に陥っている。7月に設置された地方自治州の救済基金180 億ユーロ(1兆8000億円)に対して、既に4つの州が要請、それだけでおよそ半分の額が使われ ることになり、残された他の州13州が次々と要請をすることになったら、180億ユーロの救済資金では資金繰りが難しくなりそうだ。

こうした地方自治体の財政難による中央政府への支援要請は、資金難に陥っている銀行の救済 資金(600〜1000億ユーロ/6兆円〜10兆円)と重なり、政府の財政状況を一段と悪化させることとなるだけに、 スペインの財政危機はさらに深刻化しそうである。

 

米国・50を超す自治体がデフォルトの危機

 


 
 


市の破綻は思いもよらぬことだったと語るストックトン市のアン・ジョンストン市長

 

 

実は同じ状況が世界経済の牽引国である米国においても起きて来ている のである。

米国でも今、4年前のリーマンショックが地方都市の財政危機に姿を変えて市民の暮らしに大きく影響を及ぼして来ている。その結果、ここ3年内に、既に11の都市で財政破綻が発生し6月末からわずか2ヶ月で3つの自治体が破綻している。

その一つが、サンフランシスコから車で1時間20分ほどに位置するストックトン市である。ストックトンは地方都市としては比較的財政規模の大きい、カリフォルニア州 に属する人口30万人の都市であるが、6月下旬に240億円の借金の返済に行き詰まりデフォルト(債務不履行)となってしまった。

ストックトン市は2000年代半ばに全米に広まった住宅ブームに乗って急速に発展した地方都市で、公共施設を中心とした箱物の大規模な開発を進めてきたが、リーマンショック以降住宅ブームが去り、 60%を超す住宅価格の暴落は、主要な税収である不動産税の30%減収となって市の財政を直撃し、とうとう市の財政は資金繰りがつかなくなってしまったというわけである。

日本で地方都市の破綻と言えば、北海道の夕張市が思い浮かぶが、ストックトン市の破綻による市民生活への影響は夕張市程度ではなく、市役所の職員は半分以上が削減され、医療保険の打ち切りや学校教師の大幅削減などが行われている。特に警察官の25%削減は、日本と違って銃器の保持が許されている国だけに、日常生活の安全が脅かされ市民の中に大きな不安が広がっている。

失業率は米国全体で8・3%、カリフォルニア州では10・7%、そしてストックトンは15・1%となってきている。ストックトンと同じような財政危機に見舞われている地方自治体は、このところ益々増加してきており、遠からずしてデフォルト(債務不履行)に陥る可能性が大きい都市は50を超していると言われて おり、事態は深刻だ。

 

 
 

今は毎日が半額セールです。場所により70%近い下落もあります、と語る不動案業者

 

 

国家破綻も近づいている

米国は国家そのものが超債務国となっており、返済不可能な状況に陥ろうとしていることは、これまでに何度か伝えてきているが、国家の破綻を前に してこれから半年 〜1年の内に、破綻自治体は想像以上に出て来そうである。

国家は国債を発行し、中央銀行FRBはドルを刷りまくることによってしばらくは延命策をとることが出来るが、地方自治体はそれが出来ないだけに懸念が広まった時には既に遅しである。

ユーロ圏の財政破綻をきっかけに始まる、株式市場の崩壊、国家破綻と凄まじい世界的な大嵐については、改めて別の機会にお伝えすることにして、今はユーロ圏に関心が向けられているが、世界経済破綻の本格的な炎が燃え上がろうとしているのは、他ならぬ米国である ことを頭に入れておいて頂きたい。それを伝えているのが、ストックトン市をはじめとした米国地方自治体の連鎖的倒産劇であるのだ。

私がこれまでに著書やHPに掲載し、講演会で繰り返し述べてきたことは、残念ながら一つずつ、現実のものとなってきている。 日本のマスコミはあえて報道を避けているが、様々な状況を勘案すると、経済と政治面で言うなら、悲惨な破綻劇は既にカウントダウに入っていると思って頂いて間違いなさそうである。

我が国とて状況は一緒である。「対岸の火」などとのんびり構えていられる状況ではない。読者におかれては、その日その時に備えて、各自が防衛手段を講じておいて欲しいものである。仮に時の到来が先に延びたとしても、そんなに先のことではないはずだ。「備えあれば憂いなし」 、準備を怠らぬよう 願いたいものである。
 

追記 勢いを増す水災害

明日からの札幌、東京講演に向かって出発するため、これ以上書いている時間がないが、米国南部を襲っているハリケーン・アイザックによるミシシッピー州、ルイジアナ州、オハイオ州の洪水被害は凄まじいものとなっている。甚大な被害を受けたハリケーン・カトリーナからちょうど7年目、ニューオリンズでは大統領候補を選ぶ共和党大会開催のまっただ中である。

一方東アジアでは、中国を連続して襲った台風9、10、11号。今度は大型の14、15号が韓国を襲撃。14号は一旦台湾に上陸した後、まるで意思を持っているがごとく突如Uターンして韓国に向かった。米国のハリケーンといい、中国、韓国を襲った台風といい、何かを暗示しているような気がしてならない。

いずれにしろ、全てがウォータークロックの具現化現象である。なぜ今世界中が記録的な洪水に見舞われているのか? 洪水襲来が意味するものは何か? ポロハウ長老の語るウォータークロックの真相を講演会でお話しすることにしよう。

 

 

 
 


ニューオリンズの被害(米国・ABCニュースより)
 

 
 

 
 


ルイジアナの被害(米国・ABCニュースより)

 

 

 

 

 

 

 





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