反日デモの裏

 

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16日の広東省での反日デモの参加者の顔は、幼い青年たちで溢れていた

 



尖閣諸島をめぐる反日デモが50以上の都市に広がり、デモの一部が暴徒化して日本車を棒や椅子などで破壊、また日系のスーパーなどでは放火や商品を略奪 するなどの暴動が起きている。しかし、テレビや新聞に報道される映像を見ると、それが民衆の自発的なデモなどでないことが一目瞭然である。

さらに、そこに掲げられているスローガンなどを読むと、まるで宿敵国に対す積年の恨みを晴らすような文言が書き込まれている。その一つ、「殺光小日本」は「小僧っ子日本人を 叩き殺せ」という意味で、日本人を蔑称で読んだ上で、そうした日本人を皆殺しせよというのだから、まともではない。

17日の朝日新聞一面の写真(添付)を見れば、そこに写されている人々の中に、高校生以下の若者たちが多数含まれているのが分かる。とても愛国心に燃え 国の将来を憂うといった年齢層ではない。どう見ても、裏の組織から けしかけられ、日頃の憂さ晴らしに参加したといった若者たちばかりである。でなければ、従業員の全てが同胞の中国人であるスーパーへ押し入って、 店内を破壊したり、略奪など出来るものではない。

2年前の漁船衝突事故で、海上保安庁の船に体当たりした中国漁船の船長の帰国を、まるで英雄のように迎えたことを読者も記憶しておられるだろう。しかし、そうした歓迎ムードの裏にも扇動する者がいて、それが 「やらせ」であったことは、その後数ヶ月した後、船長が自宅軟禁になりマスコミとの接触を断たれた記事を見れば直ぐに分かることである。

それを裏付けるように、17日付けの大紀元日本では、今回のデモが現役の警察官や軍人たちが加わった計画的なデモである可能性が大ききことを伝えている。 実際に現役の警察官(下記の写真の人物)が各地のデモの先頭に立ってスローガンを叫んだり、群衆を扇動し暴徒化させているのが写真に映り出されているのだから、あきれてものが言えない。
 

 

 
 


西安市新城分局胡家廟派出所長(ネット写真)
 

 
 

     

 
 


上の写真の人物と思われる男が、スピーカを手にデモ隊をリードしている(ネット写真)

 


あるネットユーザーのサイトには、西安で率先して車を破壊したデモ隊のリーダーの名前は朱錮、漢族、1965年7月16日生まれの中国共産党党員であることが掲載されている。大卒で1988年に警官となり、西安市新城分局などを経て、現職は新城分局胡家廟派出所長の役職であるという。

こうした私服警察らが反日デモをリードし、率先して暴徒化を先導したのは、西安に限らないようである。先日、河北省滄州で行われた「反日、釣魚島(尖閣諸島の中国名)を守れ」デモの録画記録を見ると、デモ隊の先頭の車に乗り、国旗を振りながらスローガンを叫んでいる人物 も、実は地元公安局の交通警察隊長で、しかもネットで「天地凡人」と名乗り関連活動を呼び掛けていた人物であったようである。

今回の常軌を逸した異常な反日デモには、警察だけではなく、軍隊も加わったようである。北京のネットユーザはミニブログで次のように述べている。「朝陽公園の近くで大勢の私服軍人を見た。彼らは大型のバスに乗車した後、軍服に着替えていた。その後、窓のカーテンを閉めバスを発車させた。おそらく、一日の『暴徒』活動が終わったのだろう」 (詳細については大日本紀元社ニュースをご覧頂きたい)

こうした反日デモの真相は、中国の一般市民、とりわけネット上で続々と暴露され出している。そのため、当局は情報検閲を厳しくし、現時点では「警察が率先してデモ」などのようなキーワードで関連の情報を検索することは、かなり難しくなってきているようである。

それにしても、中国という国はなんともあきれかえった国だ。こんなことを繰り返していたら、いずれ自分で自分の首を絞めることになることは間違いない。 民衆の怒りの矛先が政府や共産党に向くことになるからだ。共産党幹部たちは皆それを知っているからこそ、蓄財した財産を国外に移し、家族を海外に移住させているのだ。

これから先、我が国は決してならず者たちの挑発に乗らないことだ。 やがて中国内に自制を求める声が出てくるに違いない。中国人の全てが常識を欠いているわけではないからだ。それは、先に掲載した「尖閣諸島問題」を読まれれば分かるはずだ。 ただ心配なのは現地にいる日本人の身の安全である。今日は満州事変の発端となった柳条湖事件から81年目を迎える日、更なる暴徒化の被害が懸念される。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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