国境なき医師団、UNHCRからのメッセージ


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国境なき医師団、UNHCRからのメッセージ

支援団体が伝えるシリアの惨状

 
 

 
 


7年間の内戦で家を失った避難民はシリア人口の半分に達している。
(「国境なき医師団}資料より)

 
 

「アラブの春」の一環として始まったシリア内戦、3月15日ではや8年目を迎えた。 首都・ダマスカスの近郊・東グータ地区と、北部のクルド人が住むアフリンでの激しい戦闘の様子は、HPで何度かお伝えしているので、読者には十分お分かりのはずだ。

最新情報によると、反政府軍が占拠していた東グータ地区のおよそ3分の2を政府軍によって奪回されたようであるが、その間に犠牲になった人の数は 2000人に達し、5日にお伝えした700人の3倍となっている。

シリアの人口は約2240万人、昨年末時点で国内外に避難している人の数は1300万人ほど。 なんと2人1人以上が住む家を追われているというわけである。そして死者の数は40万人を超えている。 

また、クルド人の住む北部の町アフリンはトルコ軍によって、ほぼ制圧されたようだが、抵抗勢力が街の内部に残っているため、ゲリラ戦がはじまっており市民の犠牲者の数はさらに増え 続けているようである。  今日の情報では、フランスによるクルド部隊への支援が始まりそうなので、EU(欧州連合)とトルコとの亀裂はさらに深まることになりそうである。

それにしても、人間という生き物はなんと愚かな生き物なのであろうか。 こんな悲惨な争い事を性懲りもなく、時を変え、場所を変えて繰り返して来ているのだから 。 こうした記事を書くたび、読むたびに自己嫌悪に陥ってしまう。 

 
 

 
 


まさに廃墟と化した街並み。 生き延びた人々は皆避難民と化しているのだ。

 
 

UNHCR協会の職員・石原朋子さんの体験談

 

そんな中、難民支援を続けている国連のUNHCR協会から1通の手紙が届いた。 そこには、シリア国内で活動するUNHCRの職員の中で、ただ一人の日本人職員である石原朋子さんの体験談が記されていた。

難民キャンプで出会った少年はシリア北東部のデリゾール県で戦闘に巻き込まれ、家族と離ればなれになった後、難民キャンプに行けば家族にあえるかもしれないと、わずかな望みを胸に、たった一人で 遠く離れたアリーシャ国内避難キャンプまでたどり着いた。

そこで出会ったのが石原さん。 そうしたいきさつを知った石原さんたち職員は、少年の家族をなんとしても探さねばと必死 に探索。 幸いにも3ヶ月後、少年の父親とようやく連絡がつき親子は無事再会を果たすことが出来た。 

親子は抱き合って涙にくれたあと、父親は「私の息子を安全な場所に守って下さり、ありがとうございました。このことは一生忘れません」という言葉 を残して、幸せそうに帰って行った。 石原さんはそんな親子の姿を今も忘れられないという。

 
 

 
 


避難中に地雷が爆発し生き残ったアブドゥル君は、
UNHCRの職員に抱かれダマスカスの病院に向かう。
(以下2枚は 国連UNHCR協会資料より)

 
 

また国境なき医師団から届いたメッセージの中に、シリアの活動責任者・村田慎二郎氏の次のような記事にも心を打たれた。 要約すると次のような内容である。

私は2012年5月から2015年2月の間、4度にわたり合計20ヵ月、シリアのアレッポ県における活動責任者として医療・人道援助活動に従事しました。 出口の見えないこの内戦の一番の犠牲者は、女性や子どもを含む一般市民です。

人びとは戦争ではなく、生きるために闘わなくてはいけません。 運よく周辺諸国に逃れることができても、家族や友人を目の前で失くした子どもたちの心理的な傷跡は深刻です。 また、 多くの大人たちは、家族を養うための仕事を見つけることができずにいます。

一方で、内戦下のシリア国内にとどまっている人びとの多くは、国外に逃れる術さえ持たない、貧しい人びとです。 厳冬期、十分な暖房機器もなく、空爆や砲撃に怯えながら、乳幼児でさえ、凍えるような寒さに耐えるしかないのです。 そんな中で降る雪を見ると、胸が締め付けられるようでし
た。

 
 

 
 


難民キャンプで一人たたずむ幼い少女.。 この子は一人子となってしまったのだろうか

 
 

また国境なき医師団が支援している病院で働く救命士さんの次の言葉にも胸を打たれた。

繰り返される爆撃にだんだん慣れてしまっています。しかし、やりきれない光景にも直面します。 活発な男の子のものと見られる小さな手足が道に転がっていたことを忘れられません。  私たちはそういう光景をほぼ毎日、目の当たりにしているのです。 忘れられる光景もありますが、記憶から消えることのない光景もあります。

私たちがどんな目に遭っても不思議でないことは、当初からわかっていました。 それでも決心を固め、この職務を人道活動として引き受けたのです。 私たちが投げ出してしまえば、危機的状況はさらに悪化するでしょう。

 

こうした「国連UNHCR」や「国境なき医師団」、「国連WFP」の職員や救命士さんたちが、少しでもより良い人命救助が出来るように、徳乃蔵来館者から頂いた義援金と2月〜4月の「マヤ展」等で購入して頂いた写真で得た収益金を寄付させて頂くことにした。 

今回はとりあえずシリアに対する支援として、UNHCRに30万円をお振り込みし、4月末に改めて売上高を確認させて頂いて、イエメンへの支援金を送金させて頂くことにした。  来館に際して義援金を寄付して頂いた方々や写真の購入者に心から感謝申し上げます。 本当に有難うございました。

 
 



 

 
 


支援させて頂く立場にいることを天に感謝し、送金させて頂きました。

 
 

 




 

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