ヨーロッパ全域で寒波と大雪


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各地で低体温症の死者続出

 
 

 
 


ハンガリーの首都ブタベストを流れるドナウ川は凍結。川下では
さらに厳しい状況と化している。 (以下全て、スペインTVE)
 

 
 

 
 


ブルガリアは降雪と寒波で道路が寸断。集落が孤立。


 

マイナス25℃を記録したポーランド
 

 
 

 
 


イタリア中部のアマトリーチェでは記録的な大雪で9人が死亡。

 
 

前回はサウジアラビアの砂漠が緑地帯となるという異変をお伝えしたが、今回はヨーロッパ各地の記録的な寒波と暴風雪の様子である。 特に厳しい寒波に見舞われているのは東ヨーロッパからバルカン半島にかけての一帯。 ハンガリーではマイナス28℃を記録、ブタベストを流れるドナウ川が凍結し船の運航は完全にストップ。 またブルガリアでは気温が下がり続け、河は凍り、道路は寸断され数百の集落が孤立。 

寒波はマイナス41℃を記録した北欧三ヶ国やドイツ、ポーランドから南のギリシャ、イタリア、トルコまで及んでいる。 これらの国でこれまでに低体温症で亡くなった人の数は既に 100人を越しており、ポーランドだけで昨年11月から65人が亡くなっている。 また、イタリアでは記録的な大雪のため中部と南部で9人が死亡している。 

なんと言っても気になるのがドイツなどを目指す難民や移民たちの状況である。 セルビア北部のキャンプ地では今もなお、ハンガリーやクロアチアとの国境で入国を拒否された7000人を超す人々が避難し続けている。 またギリシャのレスボス島ではトルコ経由で入国したものの、EUとトルコとの難民協定で動きが取れなくなっている数千人を超す難民が悲惨な状況で暮らしている。
 


地獄と化す難民キャンプ

 
 

 
 


セルビアの難民キャンプでは寒さと雪の中、数十人の
難民たちが列を作り、NGOの配布する食料を待っている。 

 
 

いずれの避難地でもテントや避難施設に入れないでいる人々も多く、こうした厳しい生活を強いられている人々は、今回の寒波と降雪でさらなる過酷な状況に追い込まれている。 彼らは十分な防寒具がなく、暖を取るのも近くに落ちている段ボールや木切れ、プラスティックなどを集めて燃やし、一時を過ごしているようなので、その過酷な状況の程が想像できる。

先日、国際移住機関(IOM)は2016年に欧州を目指して地中海を渡航中に死亡したり、行方不明になったりした難民・移民の数は、5079人に達したことを発表している。 その数を見ると、2014年の3279人、15年の3777人に比べて大幅に増加していることが分かる。

詰め込まれた難民船の転覆などで死に至る際の恐怖心も大変だが、寒さと雪の中、十分な暖も取れず、食事にもありつけずに暮らす過酷な日々もまた地獄である。 トルコの政情が一段と厳しさを増す中、もしもEUとトルコの避難民協定が破たんするようなことになった時には、難民・移民だけでなくEU各国もまた、人道的な意味から大きな問題を抱えることになりそうである。

上段の写真に写った、セルビアの難民キャンプ地で寒さと雪の中、食事の配給を待って列を作る難民たちの姿を見ると、先の大戦でアウシュビッツに収容されたユダヤ人の姿が思い出される。 もしも、シリアの難民を生みだしたシリア内戦やイスラム国(IS)を誕生させた裏にイスラエルがいたとすると、ユダヤ人はおのれの犯した大きなカルマによって、再び悲惨な状況を体験させられることになるかもしれない。

 
 

 
 


セルビアの難民キャンプ地の過酷な状況
 

 
 

 
 

 

 
 

 
 

 

 

 




 

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