一向に改善されない中国のスモック
 

 


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中国60都市で大気汚染警報発令 
     天津空港は可視距離0メートル

 
 

 
 


上空から眺めた北京市。冬場に入るとこんな日が何日も続くのだから
市民はたまったものではない。 中国では一体いつまでこんな状態が続くのだろうか。

 

 
 

一向に改善されない中国のスモック状況については、12月に「自滅に向かう中国」でお伝えした通りである。 中国では年明け早々から厳しい寒波に見舞われている中、北部地域を中心にさらにスモッグ域 が広がり、北京・天津市と河北・山西省の31の都市に赤色警報と21ヶ所にオレンジ色警報、8ヶ所に黄色警報が発令されている。

「赤色警報」は1級警報とも呼ばれ、発動されると車両通行制限や屋外作業の停止などの強制措置の他に、学校の授業停止や外出の自主規制などが呼びかけられる。  普通のマスクでは対応できないレベルである。 それだけの警報が31もの都市に発令され、そうした状況が何日も続くのだから市民はたまったものではない。

一方、 東北部地域では深刻なスモックに深い霧が重なり、大きな交通渋滞や空の便に被害が続出している。 正月明けの4日の午前、 天津空港には氷霧が現れ、可視距離0メートルを記録、全ての便が発着が止まってしまった。 今や中国各地ではこんなことが日常化してきているのだから尋常ではない。


 
スモッグの中身を電子顕微鏡2000倍で見ると !!
 

 
 

 
 

 

 
 

スモッグの中に含まれている「すりガラス状」の姿を見ると、スモッグの中で生活を
余儀なくされている市民が肺ガンになる可能性の大きさがよく分かる。 (大紀元ニュース)

 
 

北京の空に厚く垂れこめるスモッグの正体は何か。 北京の大学が電子顕微鏡でスモッグの粒子を2000倍に拡大し てその映像を確認したところ、工業で排出されるあらゆる成分が検出されたことを、大紀元ニュースが伝えている。  上の写真を見ると、すりガラス状の粒子の姿が見える。 

北京化工大学の高分子実験室・劉勇教授は、10日ほど使用したマスクに付着した微小な塵や埃を調べたところ、炭酸カルシウム、酸化鉄、硫酸塩などが検出され ことを発表している。  劉教授はこれらの微粒子の中には、マスクを通過して鼻孔に吸い込まれるものもあると述べている。 つまり、マスクなど役に立たないというわけだ。

吸い込まれた粒子は人体の呼吸器官系を大きく損傷させることがわかっており、肺がんの発病率を高める元凶となっている。  独立研究機関のバークリー・アースが昨年発表した研究報告によると、中国では、大気汚染がもたらす健康被害が原因で、毎日4000人が死亡し、6人に1人の早期死亡を招いていると指摘している。 なんとも恐ろしいことだ。

一方、スウェーデンのイエテボリ大学抗生物質・医薬研究センター主任ヨアキム・ラーション氏は、北京のスモッグの遺伝子は、抗生物質にきわめて強い耐性があることを指摘している。 これもまた大変なことである。 ニュージーランドの綺麗な空気を詰めた酸素缶 (写真下)が飛ぶように売れているわけが分かろうというものだ。

スモックの中に含まれている「すりガラス状の微粒子」の写真を見たインターネットユーザは、「これらの汚染した埃を毎日吸い込んで肺に送り込んでいるの? 怖い !…」「政府は対策を取るといっているけど、一向に効果が見られない」 、「このままだと、北京だけでなく全土がスモッグに覆われることになるのではないの!」と、大気汚染の人体への脅威について書き込んでいる。 

遠く離れた我が国でものんびりしてはいられない。 福岡など九州北部や山陰地方の人々は程度こそ違え、同じすりガラス状の塵や埃を吸っている 可能性があるからだ。 肺がんになりたくなかったら、スモッグの舞い込んだ日には、しっかりしたマスクを かけてお出かけになることだ。

 
 

 
 


中国で人気の「クライストチャーチの美味しい空気」を詰めた酸素缶 
一缶2000円と高価だが、かなりの量がネットで売られているようだ。 

 

 

 




 

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