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中国とアルゼンチンの干ばつ
         オーストラリアの熱波
 

前回、欧米の気候異変の様子をレポートしたが、今度は中国とオーストラリア、アルゼンチンの異変ニュースである。

先ず、中国北部や内陸部では、百年に一度とも言われている深刻な干ばつに見舞われており、400万人近い人々が極端な飲み水不足に直面している一方、小麦耕作地の約43%が被害を受けている。(一説では、被害が75%にも及んでいると言われている)

干魃は08年10月から始まっていたようで、穀倉地帯の河南省、河北省、安徽省、山東省、それに江西省、福建省などでは1月末まで、雨らしい雨がまったく降っておらず、110日連続して降雨がない地域もあるようだ。華北の小麦地帯だけですでに相当の被害が出ており、被害状況は昨年華南を襲った大雪被害より甚大であると言われている。
 
当局は当面の干魃対策手当に4億元(54億円)を投じたが、これから被災地域の食料援助などに867億元、農業支援に100億元。合計で971億元(1兆3000億円)を投じる予定だと言うから、予想されている被害の凄さが分かろうというものである。

こうして状況を踏まえて、胡錦濤(フー・チンタオ)国家主席は4日、対策を急ぐよう各部門に指示。既に、中国空軍が当該空域に特殊な航空機を出動させ、化学弾2392,人口雨弾409発を発射し、一部地域に降雨が観測された模様である。しかし、対象地がオリンピック会場周辺のように限られた地域ならいざ知らず、北部や内陸部一帯の 1000万ヘクタールにわたる広大なエリアだけに、どこまで効果が出るか疑問である。

調べてみると、雨量が激減しているのは農村部だけでなく、干ばつは首都・北京にも及んでいるようで、昨年10月下旬以降の降水量は1.1ミリと例年の10分の1以下で、38年ぶりの少なさ だというから、夏に向けて水資源の枯渇が心配である。  

問題は、金融危機により仕事を失い、2000万人にのぼる出稼ぎ農民(農民工)が、農村に帰郷していることである。彼らは都会で 働き口を失ったために帰郷したというのに、帰郷の途中で強盗被害に遭い、ようやく戻った故郷が干ばつで飲み水にさえ事欠くとあっては、まさに「踏んだり蹴ったり」である。

「金融危機による出稼ぎ労働者の失業問題を、政府は最も心配している」と温家宝首相も発言しているが、その対策もままならぬ現状で、自然災害による 被害農民が大量に発生したときには、間違いなく暴動が発生することになる。

不穏な動きを予測した軍は、暴動の発生に備えて移動を始めたというニュースも伝わってきているが、一端火の手が上がれば広範囲だけに、押さえきれなくなってくるのではなかろうか。そう遠からずのうちに、大規模な暴動のニュースが伝わってくるのではないかと心配である。


 

中国北部、干ばつ深刻 400万人の飲み水不足


北京=峯村健司・朝日新聞】

中国北部や内陸部が、数十年ぶりともいわれる深刻な干ばつに見舞われている。400万人近くが極端な飲み水不足に直面し、小麦耕作地の約43%が被害を受けている。胡錦濤(フー・チンタオ)国家主席は4日、対策を急ぐよう各部門に指示。昨年8月の北京五輪でも活躍した人工降雨作戦を各地で展開する。

中国農業省によると、河北、河南、山西、安徽など7省にまたがる地域では昨年11月からまとまった雨が降っておらず、降水量は例年の1割程度。被害面積は約940万ヘクタールに達している。前年同期のほぼ倍で、「被害の広さと深刻さは歴史上まれ」(中国気象局・鄭国光局長)という。

 一帯は小麦の産地で、河南、安徽両省では、60%以上の畑が被害を受けた。孫政才農相は3日開かれた全国干ばつ対策会議で「3カ月以上降水がなく、急激な気温低下も重なって成長に重大な影響が出ている」と危機感をあらわにした。約200万頭の家畜にも影響が出ている。2月は干ばつが一段と進むと予想され、食糧供給に影響が出るのは必至だ。


一方、オーストラリア南東部では、最高気温が40度を超す記録的な猛暑と干ばつが続いており、 ビクトリア州の首都メルボルンでは7日、観測史上最高の46.4度を記録、35日間雨なしの状況が続いている。

p農作物にも甚大な被害が発生しているが、つい2年前、記録的な干ばつに見舞われ小麦などの栽培が壊滅状態になり、日本への影響も大きかったばかりである。

前回の大干ばつ時には、アメリカへの大量移民の情報が流れたくらいであるから、今回の猛暑と干ばつがこれから先も続くようだと、大きな社会問題となってくる可能性は否定できないようである。

また、連日テレビでも放映されているが、干ばつが続く南東部で山火事が発生し、消防士だけでなく、軍隊までが出動しているが火の勢いは一向に収まる気配がなく、死者の数も 200人を超しており、オーストラリア史上最悪の火災事故となっている。

一方、北東部のクイーンズランド州では、大洪水が発生し幾つかの町が洪水に飲み込まれ壊滅的状況に追い込まれているようである。同じ国で、北部は大洪水、南部は大干ばつ、オーストラリア人は、目の前で気候破壊の凄まじさを、これでもかこれでもかと、見せられているようなものである。
 

 

豪州の山火事 死者230人超

【シンガポール=宮野弘之】

オーストラリア南東部のビクトリア州山火事による犠牲者は、10日夕現在で230人を超えることが確実となった。AP通信によると、同州のブランビー首相は同日夕、これまでに身元が確認された181人の犠牲者に加え、新たに50人の身元がわかったことを明らかにした。
 

【1月8日 AFP】

オーストラリア政府当局によると7日、同国東部沿岸を襲った豪雨により発生した洪水で、数千人が孤立している。現在、水は引きつつあるが、ニューサウスウェールズ(New South Wales)州北東部とクイーンズランド(Queensland)州南部では、4日間にわたって数千人が孤立している。

ニューサウスウェールズ州の緊急サービス省報道官によると、現在も3千人以上が洪水の影響により孤立しており、ブリスベーン(
Brisbane)の南方150キロメートルのCorakiでは住民約1500人のほか、数百の農家が今後1-2日にわたり孤立するとみられている。

隣接するクイーンズランド州では、孤立した地域にボランティアスタッフらが空輸で物資を搬送している。(c)AFP

 


この世の終わり、黙示録の地獄絵のようだという。


こちらは大洪水 同じ国の災害とは思えない


 

南米有数の農業国であるアルゼンチン北東部も、この50年で最もひどい大規模な干ばつに見舞われており、農作物に深刻な被害が発生している。最新のニュースを見ると、アルゼンチン政府は非常事態を宣言し、被害を受けた農家の支援に乗り出した模様である。

首都ブエノスアイレスの北に位置する湿潤パンパ(Pampa Humeda)は通常は雨量の多い、耕作と放牧に適した広大な草原地帯で、農産物と家畜類でアルゼンチンを米国に次ぐ世界第2位の生産国に押し上げた一大産地である。

 
雨量の激減によって、この湿潤で
肥よくな草原地帯 の牧草が枯れ出し、餓死する肉牛が相次ぎ、その数はすでに数十万頭に達していると推定されている。さらに、世界有数の輸出量を誇る穀物も、水不足のため生育が悪く、アルゼンチンの当局では、ことしの収穫量は去年に比べて小麦が44%、トウモロコシも27%それぞれ減少すると予測している。

小麦の主要産地である、中国、オーストラリア、アメリカが干ばつや洪水で大きな被害を受けている中、世界第4位の輸出国であるアルゼンチンがこの状況では、 農産物の国際価格に多大な影響を与えることは必至である。現に、中南米の収穫に対する懸念が高まるにつれ、小麦、大豆、トウモロコシの価格はカ月間で すでに20%ほど高騰してきている。
 

アルゼンチン、干ばつで農業が大打撃
 

【サンパウロ27日綾村悟(The Sekai Nippo)】

アルゼンチンのフェルナンデス大統領は26日、同国の穀倉地帯を襲っている深刻な干ばつ被害に関して、被害を受けた生産者に対する所得税減免などを盛り込んだ緊急救済法案を打ち出した。

干ばつは「1930年以来最悪の事態」(当局関係者)とまで言われており、被害額は数十億ドルに上るものと見られている。

アルゼンチンは、世界有数の小麦粉や大豆などの穀物輸出国だが、生産者は世界金融危機による穀物価格の下落に加えて、干ばつという2重の打撃を受けている。

 

 

 
 


北東部の牧草地では、既に数十万頭に達する餓死が出ている

 

 

 

 

 

 

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