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  別の人生を体験する

もしもあの時こうしていたら、もしもあの時あんなことをしなかったら、・・・・・誰もが想像する実際とは別の人生を体験できたら、さぞかし興味深いことだろう。フォーカス27の癒しの場では、そんな体験をすることが出来るのだという。シリーズ3回目は、そんな不思議な体験についてお話しすることにしよう。
 

人の一生は一瞬一瞬が選択の繰り返しである。特に人生の岐路に立った時に、いくつもに分かれた進路のどれを選択するかによって、先々の人生は大きく変わったものになってくる。

私自身も折に触れ、もしも別の就職先を選択していたらどうなっていただろうか? とか、岐路に立ったあの時、別の道に進んでいたら、どんな人生を歩んでいただろうか? などと、選択肢(し)を違(たが)えた時の自分の人生 に思いを巡らすことがある。

その都度、今さら戻りようのない人生だから、すべてが最良の選択だったんだと、自分に言い聞かせることにしている。 読者にも同じように考えることがあるに違いない。

シリーズ2に登場したスーザン・ウェルズの霊は、死後にフォーカス27で人生の回顧と反省をさせられる場面で、実際に体験した大変興味深い話を、霊界通信として伝えている。

スーザンによると、人は死後、フォーカス27で自分の人生を回想する際に、逆戻りして、自分が歩まなかった別の人生を体験すことが出来るのだという。彼女は、それはとても魅力的な体験で、その体験によって自分の一生が思っていたより豊かであっただけでなく、なぜ自分がその道を選択したのかを、より深く理解できたと述べている。

実際に歩んだわけでもない他の人生を実体験するなどということが本当に出来るのだろうか? この点もまた、我々が持つ常識からすると考えにくいことである。しかし実際には、そうしたことが行われているようなのだ。

どうしてそんなことが可能なのか? それは、人生の大事な節目節目では、自分の意識の一部が分離して、選択した人生とは別の道を歩んでいるからだ、と彼女は述べている。自分の意識の分離という概念も先に述べた分魂、分霊を前提に考えれば、理解し易くなってくる。

スーザンはそうした難解な現象を理解するのに役立つ興味深い話を伝えている。実は、我々の身の回りにいる犬や猫のペットは、生きて生活している間に「多次元的な世界を動き回っている」と、いうのだ。

犬や猫は一日の大半を眠ることに費やしている。注意してよく見ていると、特に彼らにちょっかいを出さなければ、1日24時間のうちそのほとんどを眠って過ごしている といっても過言でないほどだ。

我が家には『アセンションに向けて』の表紙を飾った愛猫チロがいる。原稿書きで一日中部屋に閉じこもっている時、関心を持って彼女の様子を眺めていると、確かに不思議なくらいよく寝ている。食事をしたり、外に出て庭先を散歩するわずかな時間を除くと、1日のほとんどを眠っていると言っていいくらいで、その睡眠時間の多さは、よくこんなに眠れるものだと感心するほどである。

スーザンはその理由を次のように述べている。

 「彼らは別の次元に住んでいる彼らの被物質的な部分とつながっているからなのです。彼らはここ(霊的世界)に来て非物質界を動き回るだけでなく、別の次元では誰かのペットとして生活しています。ですから皆さんの犬や猫は多次元を同時に生きているのです」

しかも、犬や猫たちは自分が多次元に生きていることや、幾つかの別の生を同時に送っていることを認識しているのだというから驚きだ。

実は、私たち人間も、同じように多次元に生きているのであるが、頭を合理的、論理的に使うため、今生きている次元に「意識」の焦点を合わせる度合いが強過ぎて、他の次元で生きていることに気づかないだけだ のことのようだ。 

ところが動物は、合理的、論理的部分よりも、感情部分に依存しているので、いくつもの場所に同時に意識を集中したり、異なった世界を混同することなく同時に体験できるというわけである。不思議な話であるが、スーザンは霊的世界から鳥瞰図的に眺めてそういう実体を確認しているのだから、 きっとそうなのであろう。

スーザンの説くところが本当だとすると、動物だけでなく、人間もどうやら魂をいくつもに分離し、同じ次元の別の場所や別次元に、同時に自分自身を存在させることが現実的に行われているのかもしれない

魂の分離というテーマは調べてみると面白そうだ。

 

 

 
 


雪花の咲く木に止まるカワラヒワ

 

 

 

 

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