4ヶ国で相次ぐ同時爆弾テロ
 

 


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拡大するアジアの危機

トルコでまたもや爆弾テロ

 
 

 
 

 
強力な爆弾で横倒しとなった警察車 (ドイツZDF)

 
 

世界情勢を伝える今朝 のテレビニュースの見出しは、5本の内4本が中東やアフリカで発生した悲惨な爆弾テロとIS(イスラム国)による世界遺産パルミラの制圧のニュースであった。 更にチェックしていると、同じ日にナイジェリアで起きた7〜8才の少女による自爆テロのニュースも飛び込んできた。 まさに4ヶ国で発生した同時爆弾テロである。

日々ニュースをチェックしている私も、わずか24時間の内に発生したこれだけの数の爆弾テロや自爆テロ、IS関連のニュースに接したのは初めてである。 

世界的同時テロの最初に起きたのが、クーデター未遂事件や爆弾テロ事件が相次いでいるトルコである。 トルコの最大都市イスタンブールのサッカースタジアム付近で、10日夜、2度にわたって大きな爆発が起き市民や警察官38人が死亡、185名が負傷するテロ事件が発生。 その後、少数派クルド人の過激派組織が犯行を認める声明を発表。

最初の爆発は、警察の車両のすぐ側で、重さ300キログラムを超す大型爆弾が爆発。 映像には車両が破壊され、周囲一面に火の粉が降り注ぐすさまじい状況が写り出されていた。 さらに2度目の爆発では、不審な人物が捜査員に取り囲まれた際に自爆する悲劇的な様子が写っている。

過激派組織が、クルド人への抑圧に対する報復だとする犯行声明を発表。 一方、爆発現場を訪れたエルドアン大統領は、彼らは大きな代償を支払うことになるだろうと、テロ組織の取り締まりを更に徹底的に行うことを強調している。

憎しみは憎しみを生み、報復は報復を生み、殺戮は殺戮を生む。 こうしてトルコの混乱は激しさを増して来ることは必至で、これから先。伝えられるニュースはますます悲惨なものになってくるに違いない。 欧州と中東・アジアを結ぶ拠点となっているトルコの混乱は、周辺国だけでなく世界の全ての国家に混乱をもたらす可能性が強いだけに、世界情勢の先行きが心配である。

 

エジプトでは礼拝所で爆弾テロ

 
 

 
 


礼拝所で祈っていた人々が爆弾テロで犠牲となった   (イギリスBBC)

 
 

トルコの爆弾テロ発生から半日足らずの11日、今度はエジプトの首都カイロでキリスト教の一つであるコプト教の礼拝所で爆弾テロが発生し、25人が死亡し50人ほどが負傷。 エジプトでは10%程がキリスト教徒であるが、彼らはアラブの春以来イスラム教徒から何度も標的にされており、これまでにも多くの教徒が犠牲になってきている。 

今回の爆破事件はその中でも最悪のテロで、犯行現場が平和を祈る礼拝所だけに、コプト教徒たちの受けたショックはさぞかし大きいことだろう。 被害者は主に礼拝していた女性と連れの子供たち。 中東のテレビ局・アルジャジーラは、あまりの強力な爆弾により、犠牲者たちの死体はばらばらに散っており、跡形もなくなっていると、そのおぞましい状況を伝えている。

かって世界のマスコミは、中東で次々と起きた民衆の蜂起を「アラブの春」と呼んで、明るい未来を導くものと伝えていた。 しかし、エジプトのナセル大統領やリビアのカダフィー大統領などを放逐した「アラブの春」のほとんどが各国の政局を混乱させ、過激派組織やテロ組織による悲惨な爆弾テロを招くところとなってしまった。 

今、その混乱の真っ最中にあるのがシリアで、アサド政権と反政府軍+IS(イスラム国)の戦闘はアレッポの町を地獄と化している。 本日のカタールのアルジャジーラは、そのシリアの世界遺産であるパルミラが4000人に達するIS(イスラム国)兵によって、再び制圧されたことを伝えている。 

昨今のニュースはシリアやイラクでISが劣勢に立たされた状況を伝えるものが多かっただけに、もしも、パルミラに集められた兵士の数が4000人という情報が本当なら、ISは今も健在で、中東の混乱はこれから先も続くことは避けられず、アレッポのような悲劇が次々と起きてくることになりそうである。

 

ソマリアの爆弾テロ

 
 

 
 


犠牲となった人々を運び出す市民 (カタール・アルジャジーラ)

 
 


11日、エジプトのテロとほぼ同じ頃、東アフリカのソマリアの首都・モガデシオでもテロが発生。 モガデシオの港の入り口付近で、爆弾を積んだトラックが爆発し、港で働いていた作業員や警察官など30人以上が死亡、50人が負傷。 ソマリアに拠点を置くイスラム過激派組織「アッシャバーブ」が犯行を認める声明を発表している。

ソマリアでは、現在各地で議会選挙が行われており、アルカイダに忠誠を誓うアッシャバーブは、選挙の候補者を外国の手先だと非難しており、各地でテロ活動を行っているが、今回はこれまでで最大規模の死者数となった。
 


ナイジェリアでは悲惨な少女の自爆テロ


ソマリアと同じアフリカのナイジェリア北東部の町・マイドゥグリの市場でも、11日、ほぼ同じ時刻に爆弾テロが発生している。 自爆テロを行ったのは7〜8才と思われる2人の少女で、20人近い負傷者が出ているようである。  ナイジェリアと言えば2年前の2014年4月に武装勢力によって女子高校生276人が拉致された、忌まわしい事件を思い出される読者も多いことだろう。

今回の事件に関する犯行声明はこれまでのところ出されていないが、イスラム教のスンニ派過激組織・ボコ・ハラムはこれまでに、女性や少女を利用した自爆攻撃でキリスト教会や、警察、政府関係施設など攻撃して来ていることからして、今回もボコ・ハラムに強制された少女の自爆テロの可能性が高いようである。

幼い少女たちを誘拐し、性の奴隷にしたり自爆テロ犯に仕立てるボコ・ハラム。 もはやIS(イスラム国)やアルカイダを含めて彼ら過激派集団の行っている行為は、もはや人間の為す行為ではない。 彼らをこの世に産み出し、背後から操っている輩たちや霊的集団の行く先が、地獄などではないことは確かだ。 地獄が天国に見える程の「おぞましい世界」で永久の苦しみを味わった後、魂は塵と化し抹消されることになるのだ。 

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「カジノ解禁法案」が衆議院を通過。 景気を刺激するためならギャンブルであろうが、なんであろうが構わないとする愚かな安倍政権。 一方、福島原発の事故処理費が当初の資産額の2倍に達し、22兆円を必要とすることが明らかになっても、一向に原爆反対の機運が盛り上がらない情けない日本。 

そんな国に住んでいると、世の中まさに平和で極楽に見えるだろうが、世界情勢は日に日に悪化し続けており、悲惨なテロや事件が頻発してきているのである。 そうした実体を少しでも伝えられたらと寸暇を惜しんで情報伝達をしているのだが、勢いを増す世界情勢の悪化は、想像以上に加速されて来ているだけに、読者におかれては、悪化する世情をしっかり頭に入れておいて頂きたい。

 

 

 
 

 

 
 

 

 
 

 

 

 

 

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