頻度を増す一方のテロ


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頻度を増す一方のテロ
実りなき米ソ外相会議
危険度を増す一方の世界情勢
トルコ、憲法改正案成立

3週間で4回のテロ

 
 

 
 


逃げ惑う人々。 恐ろしいことにこうした場面がお馴染みになってしまった。 (英国BBC)

 
 

我が家の周辺にも草花が咲き始め、厳しい寒さから解放されて心躍る春を迎えようとしているというのに、世界に目を向けると心が安らぐどころか、悲しみと苦しみに満ちた悲惨な出来事の連続で、日に日にその頻度を増して来ている。 そして、私のHPは今週もまた、そんな目にも耳にもしたくない情報の伝達でスタートするところとなってしまった。

日々こんな暗い記事を読まれる読者はさぞかし辛いことだろうが、そんな記事の詳細を確認し、その真相を時間をかけて書き続けねばならない私はもっと辛い。 お読みになりたくない方は読まれなくて結構である。 無理して読むことはない。 ただ、私が好き好んで書いているわけでないことだけは知っておいて欲しい。

辛い思いをしながらでも、世界で広がっている厳しい状況を知らせる。 そうした役割を誰かが果たさなければ、平穏な日々を送っている我々日本人は、いま世界が遭遇している恐ろしい世界の実体を知らないまま過ごしてしまうことになる。 それだけはなんとしても避けたいというのが、私の願いなのだ。

それでは、これから先に待ち受けている「暗黒の世界」に対する心の準備が出来ないまま、その時を迎え入れることになってしまう。 それが故に、暗いニュースであろうが、悲しいニュースであろうがその真相をお伝えし、今人類がいかなる世界に向かって進んでいるのかを、しっかり把握しておいて頂きたいという思いで、書き続けているのである。 
 

ロンドン、ストックホルム、アレキサンドリアのテロ

 
 

 
 


エジプトで起きたテロ現場。 大聖堂内部の悲惨な状況。

 
 

日々お伝えしている暗いニュースの代表的なものが、IS(イスラム国)などによるテロと内戦情報である。 そしてこの両者が日に日にその頻度と規模を増してきているのだから、なんともはや困ったことである。 テロは中東や欧米では、次第に日常的な出来事と化して来ており、火の粉がいつ我が身に降りかかるか分からない状況となってきている。

そうした実体はわずか3週間の間にヨーロッパと中東で、悲惨なテロが3件も発生していることを知れば、誰にでも分かるはずだ。 最初の事件は3月22日、英国はロンドンで発生した車によるテロ。 犯人は国会議事堂近くの道路で車を暴走させ、3人を死亡させ20人を負傷させている。 この日は32人が死亡したベルギーの同時テロからちょうど1年目であった。

二つ目は今月7日に、スウェーデンの首都ストックホルムで起きたトラックを使ったテロ。 買い物客で賑わうショッピングセンター街で発送用のトラックが乗っ取られ、歩行者専用道路を500メートルにわたって猛スピードで暴走して百貨店に突っ込んだテロで、4人が死亡、9人が重軽傷を負っている。

それからわずか2日後の昨日9日には、エジプトのアレクサンドリアで2件の自爆テロが発生。 この日はキリスト教の聖なる祝日で、有名なコプト大聖堂には多くの礼拝者たちが集まっていたが、その最中に暴徒が身につけた爆弾を爆発させ、もう1箇所の近くで起きたテロと合わせて44人が死亡、150人が重軽傷を負う大惨事となった。

コプト教は世界で最も古いキリスト教の宗派の一つで、その信者はエジプト人口のおよそ10%を占めている。 最近エジプトではこうしたコプト教などのキリスト教徒に対する、イスラム教徒の反撥が強まって来ており、昨年12月にも、カイロで30人が死亡する教会の爆発事件が起きている。

神を信じる宗教間同士や宗派間同士の争いで殺傷事件が起きているのだから、神様もさぞかしお嘆きのことだろう。 日本に住んでいては想像できないことであるが、恐ろしいことだが、中東ではもはや、こうしたことが当たり前になろうとしているのだ。

追記

うっかりしていましたが、4月3日にロシアのサンクトペテルブルクの地下鉄で、釘爆弾によって11名が死亡、45名が重軽傷を負うテロが発生していました。 テロリストの狙いがプーチン政権に対する反発であることは明白。 

国民の支持率が80%と言われてはいるものの、国民の大規模デモやこうしたテロの発生を考えると、必ずしも安定政権とは言えないだけに、保身のためにプーチン大統領がより強権的政治に向かう可能性は大きそうだ。 

これでヨーロッパ、ロシア、エジプトで3週間で4回のテロ。 なんともはや凄まじい勢いである。米国はテロこそ少ないものの、銃の乱射事件が頻発しており、その頻度は週に1件のペースを越している。 10日には、西部のカリフォルニア州の小学校で銃撃事件が発生し、女性教師が死亡、児童2人が病院で手当てを受けている。

 
 

 
 


爆発で大聖堂が崩壊しかかっている。

 
     
     
 

米国の自然災害

 
 

 
 


上空からの写真を見れば、火の手が広大な面積に広がっていることが分かる。 (米国ABC)

 
 

次のニュースもまた読者には見飽きた、聞き飽きた米国の自然災害の情報である。 米国のバージニア、ルイジアナ、ミシシッピー州など南部地方では、竜巻や鉄砲水、落雷などで大きな被害が出ていることお伝えしたばかりであるが、そうした状況はその後も続いており、数千便に達する航空便が飛行中止となり、未だに混乱の余波が続いている。

そんな中、同じ南部でもフロリダ半島一帯は、このところ雨の量が極端に少なく、乾燥が続いていたため、落雷などによる森林火災が相次ぎ発生している。 カリフォルニア州を襲っていた森林火災の再現である。 火災は今月はじめから頃から続いており、未だ終わる気配が見えない状況が続いている。

火災は北はオーランド、南はマイアミに至る広大なフロリダ半島一帯に広がっており、オーランド周辺だけでも既に20件を越しているというから、フロリダ全体では少なくとも40〜50件に達しているようである。 この件数もまた我々日本人には想像も出来ない数である。

今世界に広がっている恐ろしいテロや中東諸国の内戦、さらにはそこから生まれた1000万人を越す難民を発生させた一番の要因は、米国の3・11テロと中東戦争であることを考えれば、今や米国全土を覆っている自然災害が自ら招いたカルマの刈り取りであることは明々白々。 それなのに、シリアへの空爆を行うなど新たなカルマを積もうとしているのを目にすると、他国のことながらなんともお気の毒なことだと、悲しい気持ちになってくる。

 
 

 
 
 
 
 

 
 


 

 
 

 
 


 

 
 

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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